MIDDLEPHASE11 2日目
2018/8/10 誤字訂正
結局、食レポはフィル以外誰も成功しなかった。まぁ、 PLが実際に食事をしているわけではないので当然といえば当然なのだが。
GM:さて、では食事はここらで終えるとして…夜はどうする?寝てもいいけど、どこかに侵入とかするなら好機だぞ。
スイレン:いえ、今侵入しないといけないような施設も特にないので、ここは身体を休めておきましょう。
ワット:どこで寝る?神殿の見張り付きだが、やはり宿か?
スイレン:そうですね。逆に宿にいないと怪しまれそうですし、今のところ寝込みを襲われるような雰囲気もなさそうなので、宿に宿泊しちゃっていいんじゃないでしょうか。
ルーン:あ、私、伯父さんの部屋に泊めてもらいたいんだけどいい?
フィル:いいんじゃない?
スイレン:まぁ、とくに問題はないかと。ディアモンさんの側なら安全ですしね。
ルーン:やったー!(ウキウキ)
GM:それじゃ、ルーンはディアモンの部屋で、フィル、スイレン、ワットは宿で睡眠をとるということでいいね?
一同:OKでーす!
GM:では、次のシーンに入っていこう。
□■□
GM:というわけで、2日目の演出を始めるぞ。夜の間に特に事件は起きなかったので、朝からスタートだ。
フィル:よかった。万が一夜襲されてたら、ルーンちゃんいないからボクが前衛にならなきゃいけないところだった。
GM:えーと、まだ早朝なんだけど、誰か起きてる人はいるかな?
スイレン:交代で見張りくらい立ててたと思うので誰か1人は起きてるでしょうね。
ワット:あ、じゃあ俺が起きてるよ。部屋の外で扉に寄りかかりながら見張りしてるわ。
GM:了解。では、君たちは宿の3階…最上階の部屋に宿泊しているのだが、起きているワットくんは1階がなにやら騒がしいことに気がつくだろう。
フィル:え、ちょ、朝になってから事件が起きるの?
ワット:…何だ? …とりあえず、扉越しに声をかけてフィルくんとスイレンさんを起こします。
GM:OK。ではフィルとスイレンも起きて大丈夫だ。程なくして、数人が階段を駆け上ってくる足音が聞こえてくる。どんどん近づいてきており、二階を回ってすぐに君たちのいる三階へ…
ワット:レールガンを構えます。
GM:…と、ここでワットくんは階段を先頭で上ってきた男と目が合うだろう。ゴウラだ。
ワット:武装してる?
GM:両手剣を所持しているが、装備はしていない。鞘に収めて背中に掛けている状態だ。戦闘する意思は無いように感じる。ゴウラの後から追いかけてきた神官戦士っぽい人たちも同様だね。
ワット:なら撃たないが…レールガンは構えたままにしておくよ。
GM:「君は…フィルくんのギルドメンバーだな」ゴウラがワットに近づいてくる。
ワット:動くな。要件を言え。
GM:「フィルくんに用がある。彼はまだ寝てるのか?」
フィル:(扉を開けながら)なんだよも〜うるせーなぁ。こちとら疲れとんじゃぼけぇ。
GM:「お、おう」
ルーン:すごい。こんな態度の悪いフィルくん初めてみた。ゴウラさん引いてるし。
フィル:…で、なに?
GM:「少々まずいことになってな。君に少し聞きたいことがあって来た」
ワット:まずいこと?
GM:「ノーチル・プロミーゼとテール・プロミーゼが行方不明になった。それと…(小声になって)神殿の地下で匿っているマンティコアもな」
一同:あ?
ワット:ゆ、行方不明!?
GM:「あぁ、昨日の夜にファット大神殿で目撃されたのを最後に、3名ともパッタリと姿を消してしまった。フィルくん、その件について、何か知っていることはないかね」
フィル:あるわけねーだろー
GM:「…そうか」ゴウラの顔が険しくなる。
ワット:逆に、そっちは心当たりとかないのか?
GM:「心当たりか…ないことはないが……」
フィル:なら、そっちを先に当たればいいじゃん。
GM:「いや、そういうわけにもいかない。…この心当たりが当たっているとしたら、状況は最悪だ」
ワット:…その、心当たりっていうのは?
GM:ゴウラは顎で、窓の外を示す。その窓からは、帝都の中心に堂々とそびえ立つヴァンスター城の姿が見えるだろう。
ワット:…なるほど、たしかに神殿にとっては最悪だろうな。
フィル:ノーチルさん、帝国とコネあったもんなぁ。
GM:「…とにかく、我々は2人の捜索を行わねばならん。君たちも何か分かったらすぐに我々に知らせてくれ」そう言い残すと、ゴウラと神官戦士たちは踵を返し、宿から出て行った。
スイレン:…まーた、朝から厄介事が舞い込んできましたねぇ。
フィル:テールちゃんにノーチルさんにトリコさんが行方不明ねぇ…とりあえず、ルーンちゃんと情報共有しないとな。『アニマルメッセンジャー』の鳩に「宿に来て」って書いた手紙持たせて窓から飛び立たせます。
ルーン:あ、私この時間たぶん朝のランニングで伯父さんの所にいないと思うけどちゃんと届くかな?
GM:なるほど。なら手紙が届くかどうからフィルの幸運判定次第としようかな。難易度10でどうぞ。
フィル:それなら余裕(ダイスを振る)…達成値15で成功!
GM:OK。では鳩を追いかけてルーンの描写に移ろう。君が帝都内周をランニングしていると、鳩が1話、手紙を君の元へ運んで来た。
ルーン:なんだろー? えーと、「やどにきて」…わかった!猛ダッシュで宿に向かいます。
GM:お、おう。では宿に向かうため、猛ダッシュで街中を駆け抜けているルーンに、ここで難易度12の幸運判定をしてもらおう。
ルーン:え、何かあるの?
GM:何もなければこんなこと言わない。
ルーン:それもそうか。ただ難易度12となると少し難しいから、フェイトを1点使用して3Dで(ダイスを振る)…達成値14で成功!
GM:OK。では君は街中で大声で話している男の声が耳に届くだろう。
ルーン:どんな?
GM:その男は慌てた様子で他の人たちに必死にあることを訴えている。「本当なんだ!信じてくれ!!」
ルーン:あることって?
GM:男は必死に訴えているように見えるが、周囲にいる人たちは「馬鹿馬鹿しい」と言いながら聞き流しているように見える。「いやいや、そんなわけねぇだろ」「信じられるかっての」「この帝都にマンティコアなんかいるわけがねぇだろ」
一同:おいちょっと待てぇっ!!??
GM:しかし男は訴え続ける。「本当なんだ、信じてくれ!夜明け頃で明かりが少なく、薄っすらとしか見えなかったが、俺は確かに見たんだ!帝都の近くを飛翔する、背に人を乗せたマンティコアの姿を!!」
一同:めっちゃ見られてんじゃねーかっ!!(爆笑)
ルーン:これは…スイレンさんに要報告かなぁ…
GM:にしし。このシーンはここらで終了するよん。