OPENINGPHASE03 そして前回のエンディングへ
2018/5/28 誤字訂正
GM:えー、たいへん長らくお待たせいたしました。前回のエンディングにほぼほぼ追いつきました。
ルーン:せんせー!まだスイレンさんが服を着ていません。
スイレン:誰のせいだと思っているんですか!?
GM:じゃあディアモンさんの部屋の隅の方で早く服着てくれ。スイレンさんを包んでたカーテンあっただろ。アレで着替え隠しながら。
ルーン:あー、そうだね。
スイレン:超高速で着替えて?髪をふわっとかきあげながら颯爽と現れます。(一同爆笑)
フィル:なんつーメンタルだ。何事もなかったかのように出てきたぞ。
ワット:…というか、なんか、こういう事態に慣れてきてない?
スイレン:(ワットを無視して)さてと、では状況確認ですが、私達はルーンちゃんにディアモンさんの部屋へと連れてこられた…と、そういうことでいいんですね。
GM:そのとおりです。ここから先は前回第六話のエンディングフェイズ02につながります。
ルーン:えーと、たしかまず伯父さんが部屋の本棚を持ち上げると、そこに隠し階段があったと。
フィル:そしてその階段を下った先にはこの帝国のトップであらせられる"神聖皇帝"ゼダン様がいらっしゃったと…。
GM:そうそう。で、君たちを待ち受けていたゼダン様の「余に付いて来い。テール・プロミーゼを護りたいのであればな…」というセリフで、前回は幕を閉じたんだ。このシーンでは、その続きを演出していくよ。
スイレン:…遂に来ましたか。ゼダン様との対話シーン。…ひぃぃ、胃痛が…
ワット:前回の胃痛、まだ治ってなかったのか(笑)
ルーン:えーと、前回の続きとなると確か全員ゼダン様に対して跪いてたよね?
GM:そうだね。ルーンに関してはスイレンによって頭を地面に擦り付けられたりもしているけれど。
スイレン:あぁ、そういえばそうでしたね。
ルーン:じゃあ、そのままの体制でいいので、ゼダン様の口からテールちゃんの名前が出たことにピクッと反応します。
GM:…ふむ。だがしかし、ゼダンはその後すぐに話題を変えてしまうね。
ルーン:まぁ、それはしょうがない。深く追求とかはしないよ。
スイレン:それで、どんな話題に?
GM:「…さて、此度のリネル奪還の件、大儀であった…が、せっかく手に入れたナゲット団員は逃してしまったようだな」
ルーン:…なんだこいつ偉そうに(ボソッ)
ワット:そりゃまぁ、皇帝だからな…
GM:「まぁ良い。今はそれよりも重大な問題がある。貴様らをここに呼んだのもそのためだ」
スイレン:…と、言いますと?
GM:その質問にはゼダンではなく、彼の隣にいたバーパスが答える。「単刀直入に言います。バーベキューらナゲット団3人を逃した不届き者を捕まえるのに、あなた方に協力していただきたい」
フィル:…あぁ、なるほど。あの3人が自力で脱獄したわけではなく、脱獄の手伝いをした者がいると。
GM:「えぇ。それも外部からの侵入者ではなく、内部にです」
スイレン:…言い切りますね?何か根拠でもあるんですか?
GM:「えぇ。根拠は3つあります」バーパスは深く頷いた。「1つ目は、見張りが誰も侵入者を発見できていないこと。我々が誇るヴァンスター城は四方を城壁で囲んでおり、上空にはドゥアン天翼族の見張り部隊もおります。誰にも気づかれずに侵入するのは不可能と言って過言ではありません。当然、《テレポート》当の魔法的な移動手段をブロックする仕組みも働いております」
フィル:…まぁ、見逃したって可能性もあるだろうけどね…。
スイレン:ヴァンスターの兵士がそこまで無能ですかね…?
GM:「2つ目は、城内に数ある監獄施設の中からピンポイントでナゲット団が捕えられている牢屋を襲撃したこと」
フィル:…待った。ここで「襲撃されたんですか?」と聞いておこう。PL的にはマスターシーンで見た(※6話ミドルフェイズ参照)から知ってるけど、キャラクターは知らないからね。
GM:なるほどな。それに対してもバーパスは深く頷き「えぇ。見張りの兵士が3人、やられておりました。収監されていたナゲット団3名は武器を所持しておらず、そもそもその時はナゲットの中毒症状により戦闘を行える状態になかったはずですので、あの3人以外の何者かの襲撃があったと考えて良いでしょう」
スイレン:…たしかに。
GM:「3つめ、脱獄したナゲット団3名は、見張りの交代時間を的確に突いてリネルを拉致したのです」
スイレン:それが一番の根拠…?
ワット:事前に調べられていたとかではなく?
GM:「それは不可能です。なぜならその日の見張りの交代時間は当日の朝に決まり、衛兵たちに直接言い渡されるのですから」
フィル:…なるほど。それならたしかに、見張りの交代時間が外に漏れることはまず無いだろうね。
GM:「以上3点が、帝国内部の者がナゲット団を逃したという証拠になります」
スイレン:それで…あなた方はその内通者を見つけたいと。
GM:「そのとおりでございます」
スイレン:…ここまでに、バーパスさんは何か嘘の情報を吐いていないかどうか、わかりませんか?
GM:難易度は非公開ですが…《インサイト》付き精神判定に成功すればわかりますよ。
スイレン:(ダイスを振る)…あ、クリティカル。
フィル:スイレンさんさすが!!
GM:では、まったくもって嘘ではないことが良くわかるでしょう。
スイレン:嘘は無いのか…だとすると、帝国は内通者を特定するのに本気で私達の協力を得たいということになりますね。…何故でしょうか。
ワット:たしかに。内通者の特定くらい、帝国ほどの実力があれば簡単にできそうなものだけど。
ルーン:バーパスさんに聞いてみれば?
スイレン:…そうですね。では、何故内通者を特定するのに私達のような部外者の協力を仰ぐのでしょうか?と聞きますかね。
GM:なるほど…(少し考え)…それにはゼダンが反応するな。
一同:は!?
GM:「…いや、違う。協力などという生易しいものではない。これは命令だ。必ず捕まえてこい。テール・プロミーゼを、守りたいのであればな」
ルーン:またそれか!?なんでテールちゃんがこの話に絡んでくるんだ!?
GM:「自分で考えよ…」言うとゼダンは玉座から立ち上がり、この空間から立ち去って行くね。
フィル:ちょ、本気でどういうこと!!?
ワット:スイレンさんわかる?
スイレン:…いえ、情報が無さすぎます。今わかるのは、ゼダン様に逆らうとテールちゃんがおそらく危険にさらされるということくらい…。
ルーン:…本当にどうなってるんだ…?
フィル:なんか、今まで漠然と存在はしていたけど、ずっと放置してきた『謎』が今目の前に立ちふさがっている感じがする。
ワット:…そうだな。第一話からずっとこうだったからいつの間にか全く疑問に思わなくなっていたけど、そもそもテールちゃん自体、めちゃくちゃ謎に包まれた存在なんだよな。なんだよしっぽ生えた人間て。ナゲット団に狙われている理由すら一切不明だし。
スイレン:これは…そろそろ向き合わないといけないか…
GM:バーパスが君達に話しかけてくる。「…まぁ、貴方方は現在とても特異な立場に居られる。きっとなぜこんなことになっているのか検討もつかないことでしょう。皇帝陛下のご命令ですから、不届き者の捜索は行ってもらいますが、まずは、今の自分たちを取り巻いているこの状況について調べてみるのも良いかもしれません。キーワードは『シュガーソンの悪夢』…神殿関係者に聞けば、なにかわかるかもしれませんね」
フィル:…なるほど。今回のシナリオはこうやって少しずつ出てくるヒントをたどって正解を導き出す流れになるのか。
GM:まぁ、おおむねその理解で合ってるかな。ヒントもかなり大雑把なものだから、多少は想像力と思考力で補完してもらう必要はあるけどね。
スイレン:理解しました。まぁ、こちらとしてはテールちゃんの身に危険が及ぶ可能性が少しでもあるなら、命令を聞かないわけにはいかないですしね。やるとしますか。
フィル:…ところで、内通者の調査にあたって城の中を自由に歩き回れる権限とか与えられないの?
GM:当然、与えられます。『第三特務大臣』の権限において、宮殿最上階(ゼダン様の私室とかあるところ)を除き、城内全てを自由に歩き回ることができるフリーパス的な効果のあるバッジが1人1つずつ渡されます。
スイレン:よかった。これがあるのと無いのとではだいぶ違う。
GM:続いて、第六話クライマックスで君達がリネルを奪還したことに対する報奨金20000Gが贈呈されます。
一同:マジで!!?
ワット:めっちゃ太っ腹だな!?
スイレン:えぇ。これは想定外。
フィル:よかったー。前回ドロップ品少なかったから助かったよぉー。
GM:「では、内通者の特定の方、よろしくお願いたします」言うとバーパスは、この部屋から出ていくね。
スイレン:とりあえず、私達も一旦外に出ましょう。こういう系統のシナリオは役割分担をしっかりやって、確実に情報を集めるに限りますからね。まずは安全且つ絶対に盗聴されないところで今後の方針を話し合いたいです。…まぁそんな場所、帝都内にあるわけないんですけどね(笑)
GM:OK。じゃあこのシーンはここで終了して、スイレンさんがご所望の場所へつれていってあげよう。
スイレン:へ?あるの…?