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OPENINGPHASE02 回復珠

2018/5/24 誤植訂正

GM:次のシーン入ろう。城に戻ってきた君たちをシューリンが出迎える。「みなさんを回復するように仰せつかっております。どうぞ2階へ…」


フィル:それはありがたい。6話のこのへんだとフェイトがもう余ってなかったからね。このままだと今回のシナリオに支障をきたすところだったよ。


スイレン:いやまぁ、レベルアップ作業時に回復はしているんですけどね。


GM:まぁそのへんは気にするな。そんなわけで君たちは男女別に分けられ2階の部屋へ通されたよ。とりあえず男部屋の方から描写していこう。部屋には白衣を纏ったヒューリンの老父と、屈強そうなネヴァーフのおっさんがいた。白衣の方はその装いから医師であるとわかっていいだろう。…それと、ワットはネヴァーフのおっさんに見覚えがあるね。


ワット:?


GM:ハンドアウトに書いてあっただろう。昔、錬金馬を作っていたヴェノンさんだ。「おぅ、お前、ボルトじゃねえか。帰ってたのか!」


フィル:ちょ、ボク本名聞いちゃうけど!?


ワット:あー…(少し考え)…まぁ、フィルくんならいいか。スイレンさん以外ならセーフでしょ。


フィル:…まぁ、ワットさんがそう言うならいいか。


ワット:とりあえず、ヴェノンさんに挨拶しようか。お久しぶりです。


フィル:ワットさんのお知り合い?


ワット:あぁ、錬金馬職人のヴェノンだ。ガキの頃にちょっと世話になってな。


GM:おっと、ワットのその紹介に対してヴェノンは「あぁいや、錬金馬を作ってたのは昔の話でな、今は薬品を作っているんだ」と訂正してくる。


フィル:……やく…ひん?(怪しむような目)


GM:「待て待て坊主!何か勘違いしてねぇか?ちゃんとした医療用のものだっての!」


フィル:ほんとかなぁ(じー)


GM:「当たり前だろうが!!なぁ、ドクターも何か言ってやってくれよ!!」ヴェノンが白衣の老人の方へ話を振る。


ワット:あ、そういえば白衣の人、まだ名前も聞いてなかったな。


GM:たしかに。じゃあ、「えぇ、ヴェノンさんの言う通り、画期的な医薬品ですよ」と説明しつつ自己紹介もしていこうか。「はじめまして、私はドルトン。及ばずながら宮廷医師の1人として仕えさせていただいております」


フィル:なるほど。よろしくですー。


GM:では早速ですが、皆様が受けた傷を治療いたしますので、まずは服を脱いで下さい。


ワット:服を?塗り薬なの……?


GM:いや、違う。もう少し考えればすぐにわかると思うけど…


スイレン:……………


フィル:んー?薬…注射か……?


GM:それも違う。まぁ、見た方が早いか。君たちが服を脱ぎ終えたのを確認すると、ヴェノンが懐から1つの"珠"を取り出した。


一同:あ


ワット:薬って…それかぁ


GM:ヴェノンが珠を掲げると、淡い光を放ち始める。「これがエレキ・アンペールの生み出した特効薬"回復珠パナシア"だ。見てろよ。あっという間に終わるぞ…」



…………………………パリン!



□■□



GM:さて、カメラは移って女性部屋の方。こちらも同じように回復珠パナシアで回復してもらったよ。今は女医さんが傷のふさがり具合なんかを入念にチェックしている。


スイレン:私たちの方には技術者のような方は?


GM:いないね。代わりに…そうだな、イルゼあたりに居てもらおうか。


スイレン:ではイルゼさんに、今のはなんですか?と聞きます。


GM:「回復珠パナシアですよ。スイレンさんはエレキさんのところでお話を伺っていたと思うんですけど…?」


スイレン:あぁ、ちょっと事情が変わりましてね。その話は後日していただくことになっていたんですよ。


GM:「あぁ、そうなんですか」イルゼは納得した様子だ。「回復珠パナシアはエレキさんが開発した特効薬です。これを使えば誰でも《ヒール》や《キュア》《レイズ》などの回復魔法と同等の効果を発揮することができるという画期的なアイテムですよ」


スイレン:でも「パリン!」て、割れるような音がしていましたが、もしかして使い捨てなんですか?


GM:「はい、今のところは。複数回使える回復珠パナシアは現在開発段階だそうです」


スイレン:……ちなみに回復珠パナシアの原理って、わかったりしません…?


GM:「さすがにそこまでは…」


スイレン:ですよねぇ……


ルーン:こりゃ後でエレキさんの所に凸るしかないな…


GM:ではここで、「バキョッ!メキャメキャメキャメキャ」という音と共に、女性診療室のドアがその周囲の壁ごと抉れました。


ルーン&スイレン:は?


GM:ドアを(というか壁に穴を)あけたのはディアモン。「おう、ルーン!ここにいたのか!!」


スイレン:待った。私たちたしか服を脱いでましたよね?


ルーン:もう着てるんじゃない?


GM:では難易度12の幸運判定で着ているか着ていないか判定して下さい。


スイレン:とりあえず、ルーンちゃんには《ブリッツセンス》…で、私の方は…(ダイスを振る)…ぎゃあああ!!ファンブル!!!


ルーン:(ダイスを振る)…お、スイレンさんの支援のおかげで達成値ジャスト12で成功!!


GM:ではルーンはセーフ、スイレンはアウトですね。


スイレン:甲高い悲鳴をあげます。


GM:それに合わせてイルゼがディアモンに「出てけ!!!」と渾身のドロップキックを叩き込みます。


スイレン:ならばそこに《チェックメイト》も乗せます(一同爆笑)


ルーン:なんかダメージ増えてるんだけどwww


GM:ではディアモンは「ぬおっ!?」と言いながら後方に弾き飛ばされました…が、まぁその程度で気絶とかするわけもなく、そのあと「ルーン、仲間も連れて俺の部屋に来い。お前たちに会いたい奴がいるそうだ」と伝えて去っていきます。


スイレン:あの人いつも突然やって来て何かしらやらかしてすぐに去っていきますよね。


フィル:まさに災害。


ルーン:それにしても、私たちに会いたい人か…とりあえず、伯父さんの部屋に行かないといけないんだよね?


GM:まぁそうなるな。


ルーン:じゃあ、スイレンさんを抱えて部屋を飛び出します。


スイレン:待っ!?…だから私まだ服を着てな…


ルーン:大丈夫。ちゃんとカーテンとかで包んでおくし、服も持っていくから。


スイレン:何も大丈夫じゃない!!


ルーン:そのまま男性陣が治療してもらっているはずの部屋に突撃します。


フィル:お、おう。やっていることがディアモンさんと完全に一致……


ワット:俺たち服は…?


GM:着ていてくれ(懇願)


ルーン:じゃあ何も問題はないな!みんなー!伯父さんが伯父さんの部屋に来いってー!!


フィル:あ、はい。


ワット:その前にルーンちゃん。スイレンさんを下ろしてやったらどうだろうか。


ルーン:でも伯父さんが来いって言ってるんだから、直ちに行かないとダメでしょ!?


ワット:…ま、まぁ。


ルーン:ではこのまま伯父さんの部屋へ向かいます!


スイレン:ま、待って…止まってええええっ!!!


GM:南無三…シーンを終了します。


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