OPENINGPHASE01 イルゼのうわさ
GM:さて、それじゃあそろそろ本編に入っていこう。まずはオープニングフェイズ。前回エンディングから少し時間をさかのぼり、ナゲット団を倒した直後からシーンが始まるよ。
スイレン:おや、ゼダン様の前からスタートではなかったんですか。
GM:うん。少しやっておきたい演出があるので。…というわけで、城の方から兵士が数人リネルを迎えに来るね。その中にはイルゼの姿もある。「みなさん、リネルを助けていただきありがとうございました。後でお礼をさせて下さい」
スイレン:いえいえ。偶然その場に居合わせただけですよ。
ルーン:それにリネルちゃんはもう私のお友達だからね。助けるのは当然だよ!
GM:「だからいつ友達になったっていうのよ!?」リネルは未だに怒っているようだ。
ワット:前回フルボッコにされてたもんなぁ。
スイレン:まぁそれはそうと、ちゃっちゃとリネルちゃんをイルゼさんに引き渡してしまいましょう。イルゼさん、忙しいでしょうからね。
フィル:そうだね。ボク的にはリネルちゃんの付けてる髪飾りが気になるところではあるんだけど、ただの偶然かもしれないし、とりあえず今はいいかな。
GM:OK。イルゼはリネルを無事回収…と。するとイルゼはその場にしゃがんでリネルと目線を合わせ、「リネルちゃん、勝手に外に出ちゃだめって言ってるでしょ?」と咎めるように叱りはじめる。
ルーン:あぁ。お説教タイムか。
GM:対してリネルは「……出てない。お庭までだもん」と、拗ねた様子で返事するかな。それを見たイルゼは「はぁ」と深い溜め息をつくと「それも駄目だって言ってるの。私や他の兵士さんに言えばちゃんと連れて行ってあげるから、だからもう、勝手に外にはでないでね?」と強めに言ってお説教を切り上げる。リネルはリネルでいっそうムスッとしちゃうね。
ワット:あらら。2人仲悪そうだな。
ルーン:そんな時は全力でぶつかり合えば…
一同:待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て
GM:話を戻すぞ。「あ、そうそう」と、言いながらイルゼが君たちの方に向き直る。
ワット:?
GM:「さっき、ディアモン中将が皆さんのことを探していましたよ。もしかしたら、早く城に行ったほうがいいかもしれません」
一同:お、おう。
フィル:そうか。そんな感じで前回エンディングに繋がるのか。理解した。
ワット:ディアモンさんが探してるとなると、まぁ、行くしかないよなぁ。
ルーン:そだね。じゃあ城に向かおうか。
GM:OK。イルゼもこれからリネル連れて城に戻るので、一緒に城に向かう感じにしようかな。
一同:はーい。
□■□
GM:…と、シーンを閉じる前に、も少し演出を挟むぞい。イルゼと一緒にやってきた兵士たちだが、こいつらはナゲット団が乗っていたゴーレムズの残骸を片付けている。
フィル:あ、前回のこのタイミングだと、ボクも《マイニング》でゴーレムの残骸漁ってるな。
ワット:何やってるんだよ!?(一同爆笑)
GM:ま、まぁそれはいいや。じゃあここで…近くにいるであろうフィルと、あとルーンにも、兵士たちの話し声が聞こえてくるね。
ルーン:ん?
GM:「しっかし、軍曹も大変だよなぁ。乱暴な中将とあんなガキの御守りを一手に担ってるなんてな」「お父上は光の早さで大佐まで出世したっていうのに、娘さんの方はここまで不憫とはねぇ」「実力はあるのに、報われねぇなぁ」
ルーン:あぁ、ハンドアウトに書いてあったことか。こんな感じで話を聞いたのね。
GM:そゆこと。あまり意味のない描写ではあるんだけど、一応ハンドアウトに書いたことは全部オープニングで回収しておこうと思ってね。そうしないと色々辻褄合わなくなるしね。ゼダン様とご対面するまで、もう少しの間お付き合い願いますよ〜。