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MIDDLEPHASE08 スイレンとアンペール

GM:さて、続いてスイレンのシーンを始めよう。バーパスに案内された錬金研究所の責任者が君に挨拶をする「お初にお目にかかります。この施設で研究をしております、エレキ・アンペールと申します」


一同:やっぱりか!!?


ワット:お、親父!!頼むから余計なことは言わないでくれよ…!!


スイレン:アンペール…GM、その名前に聞き覚えは?


GM:判定の結果次第だね。難易度10の知力判定でどうぞ。


スイレン:(ダイスを振る)…余裕で成功。


GM:では君の所持している『水霊の憩い錬金術師団名簿』の中に『ボルト・W・アンペール』という名前が記載されていたことを思い出します。


ルーン:そんなの持ってたのか。


スイレン:…なるほど。じゃあ、とりあえずこの場では笑顔を作ります。はじめまして。私は冒険者のスイレンと申します。


フィル:『とりあえず』か…


ルーン:『この場では』か…


GM:「では、我々の知っている情報をお渡し致しましょう。どうぞ奥へ」そう言ってエレキは君を小さな会議室のようなところに通してくれる。バーパスさんはさっきのシーンで君達から聞き出した情報をエレキに伝えた後、この建物から出ていくよ。


スイレン:了解。会議室には私とエレキさんの二人だけ?


GM:うーん、入口のところに1人くらい兵士が控えてるかな。


スイレン:なるほど…


GM:「ナゲットに薬物を…厄介な組織がいたもんですなぁ」話を聞いたエレキはそんな感想を述べている。


スイレン:…厄介。えぇ、たしかに厄介ですね。………ですが、


ワット:(嫌な予感…)


スイレン:…ですが、あなたの息子もそれに関わっているんですよ。…と言って赤き斜陽の剣レッドサンセットソードを抜いてエレキさんに突きつけます。


一同:ぶっ!!


GM:「な、何を…? 息子が…?」剣を突きつけられたエレキは困惑している。控えていた兵士さんはこの事態に対応すべく、所持していた笛を鳴らして救援を呼ぶ。すると五秒とかからず会議室に兵士がなだれ込んできて「何事だ!」と、スイレンを包囲し槍を向ける。


ルーン:まぁ、当然の対応だな。


スイレン:構わず話し続けます。あなたの息子、ボルト・W・アンペールのせいで、私と家族の人生は大きく狂うことになりました。その恨み、決して忘れることはありません。


フィル(兵士になって):「ごちゃごちゃ騒ぐな。速やかにその剣を下ろせ!」


GM:「待て」 …エレキが兵士を静止する。そして誠意のこもった目でスイレンに向かってこう言うよ。「私は息子を勘当した身です。奴があなたのご家族に何をしたのか存じませんが、それ自体に私は一切関与しておりません。…ただし、奴を育てたのは間違いなく私です。今ではもう親子の縁を切りましたが、それでも多少の責任は残るでしょう。親として、深くお詫び申し上げます」


スイレン:……わかりました、剣を下ろしましょう。ご無礼をお許しください。


GM:うん、まぁこんなところだろう。君を包囲していた兵士たちもエレキの指示で自分の持ち場に戻って行ったよ。


ワット:ほっ、なんとか荒事にはならずに済んだな。


スイレン:そうですね。エレキさんが良識のある方で助かった。…とりあえず、実家で何があったのか話しましょうかね。


GM:水霊の憩いを裏切った錬金術師団にボルトが所属していたって話だな。


スイレン:えぇ、あと、その錬金術師団の中にナゲット団幹部の"黄香子イエロー"が名前を連ねていたことも話しましょう。


GM:「なるほど…理解いたしました。息子が取り返しのつかないことをしてしまったようで…」


スイレン:いえ、私こそ自分の話を長々としてしまい、大変申し訳ございませんでした。…なんか、今からナゲット団の話とかする空気じゃなくなっちゃいましたし。


フィル:あぁ、そういえば本来このシーンはこんな話するためにあったわけじゃないんだよね?


GM:まぁ、それはもちろん。帝国がナゲット団に関して掴んでいる情報を渡すシーンだったんだけど…(少し考え)…まぁいいか、この話は次回、第7話に回そう。「スイレンさんたちは暫く帝都に滞在なさるのですよね?でしたらナゲット団に関する話はまた後日にいたしましょう」


スイレン:まぁ、GMがそれでいいなら私は大丈夫です。


GM:OK。ではスイレンが会議室を出たところでシーンを終りょ…


スイレン:あ、待った。


GM:お、おう。なに?


スイレン:最後に少しだけ、エレキさんに言いたいことがあります。


GM:言いたいこと?


スイレン:えぇ、確かに私の実家は錬金術師の手によって夢を壊されました。しかし、だからといって全ての錬金術師を憎んでいるわけではありません。そう、私の仲間にはワットという錬金術師がいるのですが、これがなかなか頼りになる男でして(一同爆笑)


ワット:ちょっ!?


GM:「そうですか。ウチの愚かな息子とは大違いだ。一度お会いしてみたい!」(一同大爆笑)


ワット:待てっ!待てーーっ!!?


ルーン:これは草を禁じ得ない。


フィル:あぁワットさん、御愁傷様です。


スイレン:なるほど、お会いしたいと。でしたら今度は彼も連れて来ますが?


GM:「えぇ、歓迎いたしましょう。いやぁ、ワットさんという方の爪の垢を煎じてウチの息子に飲ませてやりたいものです」


ワット:自分の爪の垢を煎じて飲めと!?(一同超爆笑)


ルーン:ひどい会話だ(爆笑)


GM:全くだな(笑)…それじゃ、このシーンはこの辺で切り上げよう。次は少しだけマスターシーンをはさむよ。


ワット:待って!?マジでこんど会わなきゃならんの??ヤバイんだけど!!!


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