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MIDDLEPHASE06 どうやら友情が芽生えたらしい

2018/4/10 誤字訂正

GM:さてさて、ここからはルーンのシーンだ。


ルーン:え、私? 絶対カットされると思ったのに。


GM:いや、城の中で演出しないといけないことがあったからちょうど良かった。とりあえず伯父さんを探して城内をふらふら歩いているところから演出していこうか。


ルーン:OK。


ワット:あれ?兵士さんとかが伯父さんの所に案内してくれるんじゃないの?見張りも兼ねて。


GM:そんな大怪我必至な仕事を進んでやる兵士はいない(一同爆笑)…それに、ルーンはディアモン中将の親戚だからね。他のメンバーよりは多少自由に動けるよ。


フィル:伯父さんの権力、すごいなぁ。


GM:さて、そんなわけで伯父さんを探して城内を歩きまわっていた君だが…途中、窓の外にある光景を見かける。


ルーン:?


GM:白鳥のような翼の生えた、君と同じくらいの年齢に見える女の子が、城の敷地内にある謎の建物の2階の窓から中を伺っているのだ。


一同:……は?


スイレン:え、何その命知らずちゃん。帝国の施設を窓から覗き見?


フィル:まずその謎の建物ってなんだ。別棟でもあるのか?


GM:そりゃまぁ、城壁内に建物が1つしか無いわけはなかろう。メインの建物である『皇宮』の他に兵士が使う『宿舎』『訓練施設』…あと『馬小屋』なんかもある。


ワット:なるほどな。…で、その女の子が覗いてる建物っていうのは?


GM:外観からだと何のために作られた建物なのかよくわからないが…そうだな、バーパスとスイレンがその建物に入っていくのが見えても良いだろう。


スイレン:あぁ、つまりその女の子が覗いているのはさっきバーパスさんが言っていた錬金研究所…って、えぇ!?なんて場所覗いてるんですかその子は!!軽く死罪モノですよ!?


ルーン:とりあえず、その女の子の真横まで壁をよじのぼります。


一同:待て!!


スイレン:死罪!それ死罪だから!!


GM:え、えーと、じゃあその女の子は怪しい気配を感じて真横を見るが…


ルーン:そこにはニヤニヤした私がいるわけですね。何見てるの?


GM:「うわあっ!!」女の子は驚いて落下してしまいます。


ルーン:すぐさま女の子に向かってDIVE。空中でお姫様だっこしてズドンと着地。その後足から頭まで衝撃がビリビリと…


スイレン:未来●年コナンか!?(一同爆笑)


GM:え、えーと、じゃあその女の子は「あ、ありがと…」と礼を言いかけるが、途中でハッとして「アンタ誰よ!?」と叫ぶ。


ルーン:ルーンだよ☆


GM:「だから誰よ!!」(一同爆笑)


フィル:さすがルーンちゃん。圧倒的ゴーイングマイウェイ感


ルーン:さて、自己紹介も済んだ(?)し、とりあえずその女の子の身体に怪我とか異常がないか、しっかりと確認します。


GM:え?あ、うん。無傷で無事そうですが。


ルーン:ならよかった。顔面にパンチします。


GM:「ぶへっ!?」


一同:待てぇっ!!!?(大爆笑)


フィル:あぁ、始まってしまった。ルーンちゃんの『お友達づくり』が…


ワット:6話目にして初めて目の当たりにするが…フィルくんもテールちゃんもこうやってルーンちゃんと友達になったのか(遠い目)


GM:ぶん殴られた女の子は5mほど後方へ吹き飛び、そこにあった木にゴン!と頭からぶつかった後、ぼとっと下に落ちました。


スイレン:……あ、あれ?死んだのでは…?


ルーン:いやいや、さすがに殺すほど本気で殴ったりはしないよ。


GM:ルーンの言葉の通り、女の子は「痛いじゃないのよ!何するの!?」と憤慨した様子でハネ起きます。思ったより元気そうです。


ワット:よかった。生きてた。


フィル:打たれ強いなぁ。


スイレン:私だったら一発であの世に行く自信があります。


GM:さて、その女の子だが、ルーンに対して敵意むき出しって感じで威嚇してるね。


ルーン:ほんと!?楽しいなぁ!!


フィル:(駄目だこの子…早くなんとかしないと…)


ワット:逃げてー!早くその子から逃げてー!!


GM:逃げるどころかむしろ掴みかかってくるね。


ルーン:やったあ!返り討ちにします。


GM:「ぐへっ!?」


スイレン:何故そんな自殺行為をーーーっ!?(一同爆笑)


GM:…さて、そろそろルーンも違和感に気づいて良い頃だろう。難易度8の感知判定をどうぞ。


ルーン:え?何?(ダイスを振る)…成功だけど。


GM:「よくもやったわね!」…君のパンチを2発もらってもまだ立ち上がる女の子。先ほどは勢いよく木にぶつかったりもしたはずだが、その身体には傷ひとつ付いていない。


フィル:…………え?


ルーン:防御が超硬いとか、HPがとんでもなく高いとか?


ワット:一応さっき「痛い」とは言っていたけど。


GM:さて、女の子はもう一度君に掴みかかってくるけど?


スイレン:…負けず嫌いなんですかね?なんどでも向かってきそう。


ルーン:良いね良いね!女の子が疲れ果てるまで何度でも返り討ちにするよ!!


GM:いや、しばらくボコしても女の子は息一つ乱れず、疲れた様子がない。


一同:ん!?


ルーン:すごーい!あなた、おもしろいね!!(←満面の笑み)


GM:「おもしろくなんかないわよ!!」女の子はキレてらっしゃる。


フィル:そりゃそうだ。


ワット:一方的にボコボコにされてただけだもんな。


ルーン:まぁ、全力でぶつかったし、そろそろ良いかな。あなた、名前は?


GM:え、この展開で名前聞くの!?


フィル:まぁルーンちゃんですし。


GM:…それもそうか。…じゃあ、警戒しつつもおずおずと「リネル…だけど……」と答えてくれる。


ルーン:へー、リネルちゃんっていうのか。(ここでくるっと踵を返して)またね! 立ち去ります。


一同:はぁっ!?(一同爆笑)


GM:な、なんで!?


ルーン:私的にはリネルちゃんとはもう全力でぶつかり合えた=友達になれたのでもう満足しました。当初の目的通り伯父さん探します。


フィル:…なるほど。どうやら友情が芽生えたらしい。


ワット:なんつー奇行だよ。『いくら殴っても傷つかない女の子』よりも遥かに謎だわ!!(一同爆笑)


GM:まぁ、リネルは無事登場させられたし、シナリオ的には問題ないのでこれで良しとしよう。ただ、リネルに関しては一方的にボコされただけだったので、きっと鬱憤を晴らすため「待ちなさーい!」とか言いながら君のことを追いかけていくだろう。


スイレン:…おそらく、いくら追いかけても鬱憤を晴らすことはできないかと思いますが(一同笑)


GM:それはそれ。とりあえず、今回はこの辺でシーンを終了するよ。


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