OPENINGPHASE02 伯父襲来
GM:お待たせしました!次はPCたちのシーンだぞい。このシーンでは前回のエンディングの続きを演出します。というわけで君たちの前には身長2mを超える筋骨隆々な巨漢が。「ガッハッハ!久しぶりだなルーン!それにテール、フィルも!!」
ルーン:(超嬉しそうに)おーじさーーん!!!
フィル:ひ、ひぇっ!?
スイレン:あー、これが噂の……
※補足
ルーンの伯父ディアモンは第一話プリプレイ時点から存在が言及されていた人物である。
曰く、ルーンに「全力でぶつかり合えば誰とでも友だちになれる」などというふざけた教えを施した張本人であり、今のルーンの性格は10割この伯父さんによって構築されたといって過言ではないらしい(ルーンPL、フラマン談)
ワット:……ねぇ、さっさと退散しない?
GM:(逃すか)…と、ここで伯父さん…ディアモンが「ぬ?そこの2人は見ない顔だな」と、スイレン&ワットに興味を示す。
ルーン:そしてそのまま戦闘に入ります。(一同爆笑)
スイレン&ワット:ひぇっ!?
フィル:待て!待て待て待て!!(←必死)
GM:いくらなんでも戦闘は早いわっ!(笑)…とりあえずルーンの方から紹介してあげて。
スイレン:そうしてください。多分それが一番平和…
ルーン:えー?しょうがないなぁ。…じゃあ紹介するね。この人達が私と一緒にギルドを組んでいるスイレンさんとワットさんだよ。 …ついでに2人にも伯父さんのことを紹介しておくか。この人が私の伯父さんだよ~。
スイレン:ご、ごきげんよう。はじめまして。スイレンと申します。後生ですから命だけは!!(懇願)
GM:唐突に命乞い始まった!?(笑)
フィル:きっと本能的に恐怖を感じ取ったんだ。
ワット:あ、どうも。ワットです。…と言いつつ背中のレールガンに手を伸ばします。
そんなに伯父さんが怖いか。
GM:えー、ではディアモンからも挨拶が。「ほう、お前たちがルーンのギルメンか。…俺の名はディアモン!ルーンの伯父だ。早速だがお前ら、俺と友達にならんかね?」
一同:来たーーーーーー!!!!!(絶叫)
GM:そういうディアモンは目を爛々と輝かせながら指の骨をバキボキ鳴らしつつ一歩一歩ゆっくりと君達の方へ向けて歩み寄ってくる。
スイレン:コロサレル!!コロサレルーー!!
フィル:待った!旅の荷物を見せよう。実はボクたち旅行から帰ってきたばかりで戦闘の準備は全くできていな…
GM:目に入っていない(断言)
フィル:人の話を聞けよっ!!?(一同爆笑)
ワット:そんなところもルーンちゃんっぽい…(笑)
スイレン:そんなこと言ってる場合じゃないですよ。このままじゃ私達全員ミンチにされてしまいます。どうにかして逃げないと…
GM:ふむ。ではここで「ちょっと!ダメですってばディアモンさん!!ここで暴れちゃいけないってあれほど言ったでしょ!?」という声とともに、ディアモンの歩みが止まる。声の主は紅に染まった長髪を後ろで一つに纏めた女性で、その人が後ろからディアモンのマントを引っ張っているのが見えるだろう。
ルーン(ディアモンになって):「ぐへっ」(←マントを引っ張られて首が締まったらしい)
フィル:…赤ポニテ。
スイレン:珍しい。
ワット:いや触れるとこ違うだろっ!? おいアンタ、危険だからその人に触るな!!
失礼な。
GM:えー、いやしかし、ワットの忠告を聞いても赤ポニテはマントから手を離さない。むしろ一層力を込めて引っ張るまである。そしてそのまま君達に向けて自己紹介してくるね。「はじめまして。私は神聖ヴァンスター帝国軍所属、イルゼ・スパイニー軍曹です。出先で何かと問題を起こすディアモンさんの監督を仰せつかっております」(一同大爆笑)
ルーン:えええええええええええええ(笑)
フィル:この伯父さんの監督!?どんな体力してんだよ!?
スイレン:てか、中将に歯向かえる軍曹ってどんだけだよ!?
GM:ちょっと内情をバラすと、ディアモンに関しては帝国の上層部でも扱いに困っているフシがあり、現状は軍の中でも指折りの体力自慢であるイルゼに丸投げされちゃっているのです。
フィル:あー、かわいそうな人だ。
ルーン:それにしたってあの伯父さんをコントロールできるのはすごいけどな。
GM:「そのへんはもう慣れです」
ワット:………今のセリフにかなり深い闇を感じたんだが。
スイレン:右に同じです。
GM:ちなみにディアモンの飼い主歴はおよそ二年。その間、ディアモンの暴走を阻止するなど数々の実績を積み重ねた結果幾度となく昇級の話が持ち上がったが、その度に「あんまり偉くなりすぎると他の仕事が舞い込んできてディアモンの監督業務に支障をきたすのでは」という意見が上がってきて、昇級が見送られている万年軍曹さんです。
一同:めっちゃ可哀想な子だ!!?
ルーン:きっと実力は並の軍曹よりも上だろうに…(ホロリ
GM:…いかん、どうでもいい設定を話しすぎた。本題に戻ろう。 えー、じゃあそんなディアモンとイルゼにテールが話しかける「あのー、どうしてお二人がファットへいらしたのかお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
ワット:ああ、そういえば聞いてなかったな。
スイレン:まぁ今回予告に書いてありましたけどね。
GM:その質問にはディアモンが答える「あー、バーパスの奴から指令が飛んできてな。神殿に捕えられてるらしいナゲット団?とかいう集団を帝都に連行することになったんだ」
ルーン:うん。今回予告通り。
GM:…まぁ、君達に驚きは無いだろうが、周りにいる神官たちは話が別だ。「おいおい本気か…?」「何のつもりだよ…」と、かなりざわざわしている。
フィル:…?
GM:えー、さらにイルゼが補足するね。「…それと、そのナゲット団を捕まえたというギルドの方にもご同行願いたかったのですが…生憎今は温泉旅行中だそうで…」
フィル&スイレン&ワット:(←瞬間的にアイコンタクトを取る)
スイレン:(超わざとらしく)あ、いっけな~い!私ルネスの街に忘れ物しちゃった~
ワット:あー!じゃあ今から取りに行こうよ~
フィル:ボクも付いていくよーー!!
ルーン:はいはーい!!ナゲット団捕まえたの私達だよ!!
フィル&スイレン&ワット:おーーーーーーーーーーいっ!!?
…逃げられなかった!
GM:「なんだと? そうか、ナゲット団を捕まえたギルドはお前だったのか。なら話は早いな!!」
フィル&スイレン&ワット:待てっ!!?
GM:「出発は明日だ。それまでに準備を済ませておけよ」
ルーン:はーーい♪
フィル&スイレン&ワット:待ってーーーーーーーーーーっ!!?
スイレン:有無を言わせなさすぎでしょう!?任意同行じゃないの?
GM:任意だよ。『一緒に行く』か『付いて行く』か好きな方を選べ。
スイレン:『はい』と『Yes』しか選択肢がねーじゃねーかっ!?
フィル:ボ、ボクはバイトがあるしー…帝都に行ってる暇はないんじゃ…
GM:あぁ、そのセリフにはちょっと離れたところにいたノーチルさんが反応する。「フィルくん。忙しいところすまないが…少し仕事がある。一旦私の部屋に来てくれないか」
フィル:ほ、ほら仕事があるからやっぱりボクは帝都には行けない…って、え?仕事あるの?
GM:「あぁ安心してくれ。明日帝都に行くのに支障は来さないから」
フィル:いやそこは支障を来してもらってかまわないよ!? …それにしてもこのタイミングで仕事って…ちょっとディアモンさんを指差して小声で尋ねます。…もしかしてコレ関係ですか?
GM:ノーチルはニッコリと笑った。
フィル:うわぁ… ちょっと死んだ目でみんなの方を見ます。
スイレン:同じく死んだ目でサムズアップします。
フィル:んー。じゃあ、死んだ目のまま 行ってきまーす とだけ言ってノーチルさんについていきます。
ワット:ご武運をー。
GM:うい。…では、区切りがついたところで次のシーンへ。
ルーン:うーん、悲しい。伯父さんと戦闘できなかった。