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MIDDLEPHASE09 次はクライマックスフェイズです。

無事にワットの服を買うことに成功した一行はその後、街の中心にあるルネス大浴場へ直行。


昨日買った水着に着替え、泳げるほど広いこの温泉を満喫しようとするも、今度は「アルケミスト」とプリントされたブーメランパンツ姿で登場したワットを見て、全員膝から崩れ落ちる。


しかし再びあのハードな買い物判定をする気力体力はもう誰にも残されておらず、今回はそのまま温泉に入ることにした。




GM:…というわけでルネス大浴場にやって来ました。ここは富裕層から一般層まで幅広くの客が利用する公共の温泉施設で、君達以外にも実に多くの人々が温泉を楽しんでいる。


スイレン:へぇ。立場にかかわらず入れるのは良いことですね。


GM:うん。当たりを見渡すと、高価そうな水着を着たきれいな肌の子と、ボロっちぃ水着を着た小汚い子がお互いに湯を掛け合って遊んでたりする。他にもこの街の領主であるエベントン・シュペンガー伯が一般市民の人たちと楽しげに談笑していたり、「うっへーー!いい湯でやんす~!!」「素晴らしい!この施設を作った御方は実に素晴らしい英知をお持ちのようだ!」「おなかがすきました~」なんて声が聞こえてきたり…


フィル:なんでいるんだよっ!?(一同爆笑)


GM:いや、まじで立場とか関係なく入れる温泉であることを強調したかった(笑)…あと、たぬき亭で女湯覗いてた助平ジジイなんかもいるね。


フィル:フルメンバーだな…。


ルーン:…なんか唐突にNPCが増えたな。何かイベントでもあるの?


GM:うん。たくさんある。具体的にはココにいるNPCの数だけ用意している。


ワット:ん?


GM:更に言うとこのシーンはミドルフェイズ最後のシーンとなっており、次はクライマックスフェイズだ。


スイレン:(少し考え)…あー、もしかしてここにいるNPCの中の誰かに話しかけて、クライマクスフェイズで行うイベントを選べとか、そういう感じのヤツですか?


GM:正解!


フィル:なるほどー。今回のシナリオ平和すぎてどうやってオチをつけるつもりなのかわからなかたけど…こう来たか。


ルーン:たしかにオチはつきそうだけど…でも、どいつもこいつもめんどくさそう(笑)


スイレン:ですね。特に「やんす」と「英知」には絶対話しかけないほうが良いかと…(笑)


ワット:となると…変態ジジイ?


GM:あ、あと未解決イベントの「たぬき亭のドラム缶風呂」でも良いよ。


フィル:あー、あったなそんなの。完全に忘れてた。


ルーン:てかあれイベントだったのか…


スイレン:「腹ペコ」「領主」もめんどくさそうですし「変態」は気がのらないので、個人的には「ドラム缶」がベストかな…と。


フィル:まぁ、妥当だろうね。たしかドラム缶風呂には『故障中』の札がかけられていたはずだから、普通に考えて修理系のイベントだろう。部品を買ってくるとか、そういう判定はいつもやってるし、アリだと思う。


ルーン:うーん、個人的にはいつもやってることをここでやりたくはないな。せっかくの特別回だし、もっと今日じゃないとできないようなことをやりたい。


GM:というと?


ルーン:枕投げとか。


一同:枕投げっ!!??


スイレン:だ、ダメです!それはダメですよルーンちゃん!!宿が壊れる!!!(一同爆笑)


GM:いや、さすがに枕で宿は壊れないけれども…


ルーン:GM、クライマックスで枕投げ、できる?


GM:当たり前だが…データとルールができてないでござる。


ワット:そりゃそうだ。


フィル:うーん、枕投げか。たしかに旅行らしいオチになるからドラム缶修理よりは良さそうだな。投射攻撃のルールとか応用してどうにかデータ組み上がらない?


GM:(考える)………………うーん、たぶんできるけど…処理が大変そうだなぁ(笑)


ルーン:できるならそのクライマックスを所望します!!


GM:…他全員、それでも?


フィル:OKです。


スイレン:まぁ、面倒事にはならなそうですし、壺とか障子とか破かないのであれば。


ワット:俺はOKだよ。


GM:なら、クライマックスは『枕投げ』で行こう!!グダグダになったりバランスなんてなかったりするかもしれないけど文句は言うなよ!!


一同:はーーい!!




…このときはまだ、誰も予想していなかった。

まさかこの枕投げが、このリプレイ史上最もアツイ戦闘になろうとは…


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