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MIDDLEPHASE05 お約束を消化し隊

GM:さて、ではフィルくんが無事(?)に男湯の方に行くことができたので、改めてお風呂シーンといきますか。まずは女湯から。


スイレン:引き続きツノの先まで真っ赤に染めてお湯に浸かってますよ。


ルーン:スイレンさんが恥ずかしさのあまりに真っ赤っかになっているのでここで話題を変えてあげよう。…ところで〜、スイレンさんはいつも何を食べてるのかなぁ?と言って、顔の下からお腹の上あたりをまじまじと見つめます。(一同爆笑)


スイレン:ま、まって!?話題がより恥ずかしい方向に向かっている気がするのは何故です!?


ルーン:お約束だからねぇ。…それでそれで?一体何を食べてるのー?


スイレン:べ、べつに普通ですよ。


ルーン:ほーん、普通ねぇ。…普通かぁ。…ねぇ、テールちゃんはどう思う?


GM:(こっちに話題振るのか)…えーと「えー?本当に普通なんですかー?教えてくださいよスイレンさん〜」


スイレン:テールちゃんも!?何故2人ともそんなに私の食生活が気になるんです!?


ルーン:だって…ずるいもんねー


GM:「ねー」


ワット:ルーンとテールは12歳、スイレンは21歳だからそんなに気にすることでもないと思うがな…(笑)


フィル:まぁ、お風呂回のお約束ですし?


スイレン:いやいや!!だからってこんな私ばかり恥ずかしい目に合わなくても!!……そうだ!GM、わざわざお風呂に入れさせたってことは何かやることがあるんでしょ!?早くイベントシーンに移って下さいよ!!


GM:いや、このシーンでは主にスイレンさんに自分の経歴を語ってもらったりしようと思ってたので、オープニングの時点で既に目的は果たしてますね。


スイレン:嘘でしょう!?


ルーン:ほらほら〜、観念してちょっと触らせてよ〜


GM:「どんな感触なのかな〜?」


スイレン:いや、ちょ…待……だめぇぇぇぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!



□■□



GM:はい。ではおふざけはこの辺にして場面を移しましょう。次は男湯。こちらはイベント発生するよ。


ルーン:えー?男湯?いいよべつに。早く次のシーン行こうよ。


GM:待て。気持ちはわからんでもないが、まだ温泉回のお約束を消化しきれていないだろう?


ルーン:……というと?


GM:シーンを進めていけばわかる。…というわけで、フィルが男湯に行ったあたりから始めようかな。


フィル:はーい。


ワット:では先に湯船に浸かっていよう。フィルくんがやって来たら、おつかれ〜と言って手をヒラヒラさせる。


フィル:もー!ワットさん!!なんで助けてくれなかったんですかー!!


ワット:いやぁごめんごめん。でも女湯の脱衣所にまで入られちゃ助けようがないって。


フィル:それはそうかもしれませんけど、もっと早い段階で助けて下さいよ〜!!


GM:そんな感じで(笑)…さて、ここからはイベントを起こしていこう。狸亭には3種類のお風呂があって、現在君たちがいるのが『屋内風呂』残り二つが『露天風呂』と『ドラム缶風呂』だ。


ワット:ドラム缶?


GM:そう。ただし現在は『故障中』という札がかけられているね。


フィル:なるほど。…露天風呂の方は?


GM:そちらを見ると、人が一人いるようだ。


ワット:おや、先客か。


フィル:じゃあ露天風呂に出て行って話しかけてみようか。どうもー!いやぁ、いい温泉ですねぇ。


GM:するとその人…塀に顔を押し付けるような姿勢をとった老人が「しーーーっ!!」と君たちに黙るよう促す。


フィル:お、おう……


ワット:な、なんとなく察したが…まぁ、小声で話しかけてみるか。どうかしたんですか。


GM:「おうお前たち、ワシのやっていることに興味があるか。どうやら健全な男子と見…」(と言って、フィルの方を見る)


フィル:……?


GM:一瞬フィルの顔を見て硬直したジジイだが、下を確認した後、こう続ける「…よかった。ちゃんと男子だった」(一同大爆笑)


フィル:そのネタはもういいわーーーーっ!!!


ワット:そ、それで!じーさんは何をしているんだ!?(笑)


GM:「おぉ、すまぬ。説明の途中じゃったの。実はこの塀…男湯と女湯の境になっておってな、ワシが開けたこの穴から向こう側を覗くことができるのじゃ」


ワット:お前が開けたのかよっ!?完璧に犯罪じゃねーか!?


GM:「細かいことを気にするでない。ワシはこの街の自警団の元トップじゃからの、このくらいなら許されるのじゃ」


ワット:お前警察なのかよっ!?


フィル:…ん?……元?


GM:「あぁ、覗き癖が祟って数年前に追い出されたんじゃ」


ワット:クビにされてんじゃねーか!?(一同爆笑)


GM:「まぁまぁ、そんなのは些細なことじゃ。覗きさえできれば生きていける」


スイレン:いや、早く死んでしまいなさい(一同大爆笑)


GM:「….というわけでお前たち。この塀の向こうの世界を覗いてみんかね?」


フィル&ワット:殺されるので結構です。(即答)


GM:「むぅ。そうか、残念じゃ。じゃがワシは覗くぞ。今となってはそれだけが生きがいだからのぉ」…と、いうことでここでカメラを女湯へ。


ルーン:スイレンさん、テールちゃん!露天風呂行ってみようよ!!


テール:わかったー!今行くー!!


スイレン:こらこら、あまりはしゃぎすぎないで下さいよ。


GM:と、ここで全員難易度12で危険感知をどうぞ。


一同:(危険感知なのか……)


スイレン:(ダイスを振る)…成功。


ルーン:(ダイスを振る)…ファンブル!さっぱり気づかなーい!!


GM:テールはと…(ダイスを振る)…お、出目が11。達成値14で成功だな。ではテールとスイレンにはこんな話し声が聞こえてきますね。


一同:…?


GM:「というわけでお前たち。この塀の向こうの世界を覗いてみんかね?」「殺されるので結構です」(一同爆笑)


ワット:思いっきり聞こえてるじゃねーかっ!?


スイレン:これは…誰かが女湯を覗こうとしているようですね。


GM:「ルーンちゃん、下がってて」…テールは屋内にルーンを引き止めます。


ルーン:えー?いったいどうしたのー?


GM:と、ここでテールとスイレンにはこのような声が聞こえてくるでしょう。「むぅ。そうか、残念じゃ。じゃがワシは覗くぞ。今となってはそれだけが生きがいだからのぉ」…といって、ジジイの視線は塀に開けられた穴へと向けられ……


スイレン:《ウォータースピア》


GM:「ぎぃゃぁぁぁぁぁあああああっ!!??目が!!目がァァア!!!!」


フィル:そりゃそうだ。


ワット:覗かなくってよかったー。


スイレン:ちなみに今回のはただの《ウォータースピア》ではありません。カッチカチに凍らせた氷の槍です。(一同爆笑)


GM:「のぉぉぉおぉぉおおぉお!!!!!」


フィル:出血多量ーーーーっ!!それはさすがにやりすぎぃーーーーっ!!!《ヒール》します《ヒール》!!


GM:「ほわぁっ!生き返ったわい!!ありがとうのぉ。若いの」


ワット:早っ


フィル:もう、これに懲りたら覗きなんてしないで下さいよ。


GM:「わかったわかった。もうこれっきりにするわいグヘヘ…」


スイレン:(絶対また覗きにくるわこいつ…)


GM:「それじゃ、ワシはこの辺でお暇するわい。また次の温泉へ行くからの」


フィル:じゃあねー。おじいさん、捕まらないようにねー。


GM:「ほっほっほ。ワシが開けた穴はそのままにしとくから、覗きたくなったらいつでも覗くといいぞぉ〜」…と言い残し、ジジイは去って行きました。


スイレン:いや塞いで行きなさいよ。


ワット:…結局なんだったんだあのじーさんは。


ルーン:大したイベントは起こらなかったよね。


フィル:このあと何かあるのかな?


GM:にっひっひ。さぁ、どーだろうね。ではこのシーンは一旦ここで切るとしましょうか。


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