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どうして、僕の写真があるんだ?
問い詰めようと口を開く。
すると、か細い声で母さんが話し出した。
「あんたが死んでから、もうすぐ四十九日になるよ…。早いもんだね…。」
え?
なんていった?
死んだ?
誰が?
「どうして、自殺なんかしたんだろうね…。
普段ちゃんと話してなかったから何を思ってそうしたのかわかんないわ…。」
嗚咽をあげながら母さんが泣く。
「ちゃんと話せばよかった…。
わからなくても話し合えば…よかった…。」
うずくまり、声をあげながら泣く。
僕は慰めようと手を伸ばし、肩に手をおこうとする。
けれど、その手は虚しく体をすり抜ける。
僕はその手を見つめる。薄く透けているのがわかる。
なんだ
そうか
僕は、死んでいるのか。