101列車 中身決定
12月に入った。今度はテスト。これを乗り切らなければならない。それを乗り切って再び部活動が始まる。
「永島君。」
アド先生に呼ばれてそこに行く。
「これ。木ノ本君と醒ヶ井君と君の分の公欠届です。」
と言ってある紙を僕に渡してきた。これは瀬戸学院の文化祭の前にももらったことで、鉄研部史上2回目となる公欠である。
「了解しました。」
と回答して、僕は自分の荷物が置いてあるほうに戻った。
「何。もらったんだ。」
木ノ本が聞いてきた。
「公欠届。」
「マジで。これで校長のダルイ話も聞かなくて済むな。」
佐久間は嬉しそうに答えた。確かに終業式はダルイ。自分の家で模型をいじっていたほうがよっぽど楽しい。そして、今回はそれができるというのが一番うれしいのだ。
「ちょっと静かにしろ。」
箕島が全員を抑える。
「・・・。それでこれに参加できる人のほうを聞きたいと思います。向こうのほうでお弁当が出るそうです。それで参加できる人を確認したいと思います。まず、箕島君。」
「期間中は大丈夫です。」
「永島君はどうですか。」
「全部参加できます。」
「醒ヶ井君。」
「あっ。全部行けます。」
「佐久間君は。」
「12月22日と25日と26日は大丈夫です。」
「木ノ本君は。」
「25日と26日はいけません。」
「留萌君は。」
「全部大丈夫。」
「柊木君。」
「はい。えー、25日だけは無理です。」
「北石君。」
「ごめんなさい。23日から25日までは無理です。」
「隼君。」
「あっ。全部大丈夫です。」
「潮ノ谷君。」
「22日と23日だけはいけます。」
「諫早君は。」
「オールオーケイ。」
「空河君は。」
「全部参加します。後、朝風も全部参加します。」
「あっ。答えてくれてありがとう。」
「別に。彼女と遊んでればいいのに。」
「話ずれてる。」
「・・・。夢前君。」
「全部だいじょうブイ。」
「新発田君。」
「23日だけ無理です。」
「大嵐君。」
「全部行けます。」
というわけで22日準備の日に参加できるのは全員。23日は佐久間と北石と新発田を抜いたメンツ。24日は佐久間、北石、潮ノ谷抜き。25日は木ノ本、柊木、北石抜き。26日は木ノ本抜きで参加することとなった。
「はい、分かりました。それと、みなさんに伝えておきましが、このキラキラ展に出展するグループからちょっとこちらのほうも手伝ってくれないかということで話が来てます。その時は向こうの人にも失礼の内容対応することをお願いしたいと思います。」
「はい。」
「それと、永島君。例のスピーカーの件ですけど、何とかとることができたので、持っていくことにします。」
「あっ。ありがとうございます。」
「はい。私からみなさんに伝えることは以上です。それじゃあ、永島君。列車の運用について、ちょっと話してくれませんか。」
いきなりそう振られた。いったい何を話していいのかわからない。
「えっ。列車の運用って。」
「ああ、だから、キラキラ展の時にどういう形で列車を運転するのかということを決めておきたいということです。」
(なるほど・・・。)
それだったら前から自分が考えていた構想がある。
「えーと。・・・。何というか・・・。えーと、前の部活で僕たちが走る車両と走らない車両のことを振り分けましたが、この中の走る車両のほうをこのキラキラ展に持っていきたいと思います。それで、運用ですが、今回は綾瀬車両基地のほうも持っていくことを考えていますので、外・内での入れ替え時間は10分。そして、外と内の列車の交換を5分ずらして運用したいと思います。そして、同じ組み合わせを4日間で2回走らせることにします。」
「ようは5分交代で車両が変わるってことか。」
木ノ本が質問してきた。
「ああ。外は10分。内は10分走らせるけど、外が9時00分に交代するならうちは9時05分に、次の外の交換が10分で、その次の内の交換は15分って感じにするってこと。」
ちょっとどう答えていいかわからなくなった。
「なるほど。」
どうやら納得したようだ。
「でも、それ問題がないか。」
今度は箕島だ。
「ちょっとこの頃の展示からしてみれば忙しすぎるかも。まぁ、運用するには十分すぎるぐらい毎日人は来るけど、どこか別の展示に引き抜かれるなら、そこまで切り詰めた運用はしなくてもいいんじゃないか。4日間で2回10分ずつ走らせるなら、20分単位とか、それぐらいでもいいんじゃない。」
と提案があった。
「なるほど。確かにそのほうがいいかも。」
「じゃあ、運用は20分単位で外内は10分ずつずらして交代する。これでいいだろう。」
箕島の言っていることのほうが全員の負担が軽くなるのは確か。ここは箕島の案に妥協することにした。
「次はアナウンスする人を決めるかぁ・・・。」
木ノ本が独り言みたいに言う。
「誰かやってくれる人いないかなぁ・・・。」
と聞いてみたが、だれもそういうことをやろうとする人はいない。
「隼。どう。やってみない。」
「えっ。あたしそんな恥ずかしいことできませんよ。」
「・・・。木ノ本は。やってみたい。」
「の前に全日でいる人のほうがいいんじゃないか。」
留萌がそう言ったので、
「じゃあ、留萌か。」
「私はパス。親見に来るっていうし。」
「大嵐、夢前、諫早、空河、朝風どう。」
「僕はまず車両いじってるほうで忙しいと思います。」
まず諫早から返答が来た。
「僕もその方面だと思います。」
と大嵐が。それから夢前、空河、朝風の順番で回答が来たが、どれも断るようなことだった。
「はぁ。しょうがねぇなぁ。俺がやってやるよ。」
醒ヶ井が手を挙げた。
「どうせ誰かがやらなきゃいけないんだろ。だったら俺がやるよ。」
「俺やりたかったなぁ・・・。」
「はっ。永島。そういうなら最初にそう言えよな。」
「・・・。」
「でも、お前の場合車両いじったり、運転したりのほうで忙しいだろ。お前はそっちに専念しろ。」
「・・・。」
「そうだな。」
と言ったのは僕ではない。箕島だった。
「醒ヶ井の言うとおりかもしれない。なぁ、ちょっとみんな聞いてくれ。これから誰がどこをやるか決める。それでこの間はそれだけに専念するってことでどうだ。」
もう一つの提案だ。
「えー。」
僕はすかさずそう言ったが、
「まぁまぁ。ここはそういうことで頼むよ。永島には体調崩されても困るしな。」
「・・・。」
「じゃあ、まず永島は運転班だろうなぁ。」
箕島は寮の学習室2のチョーク受けにあるチョークをとって黒板に運転班と書き、その下に僕の名字を書いた。
「留萌は・・・。」
「車両を並べるほうがいいんじゃないか。だから、綾瀬班。」
「そうだな。確かに留萌はそういう方面詳しいしな。次、木ノ本は。」
「私は外回りでいいよ。」
返答があったので外勤と書き、その下に木ノ本と書いた。
それから全員の仕事を分けていき、運転班に永島、箕島、柊木。綾瀬車両区に留萌、諫早、空河。残ったメンツは外勤、もしくはほかのグループに貸し出されることとなった。
「これでいいだろう。」
「うん。」
これで配置も決定。それから佐久間がキラキラ展が終わった次の日。27日に忘年会みたいなことをしようと提案してきた。その結果27日は全員でバイキングに行こうということになった。
今日はもう日が完全に暮れていたためにここまで。僕は柊木たちを引き連れて、家まで帰った。
家に帰るとすぐに離れに行った。
(えっと。持ってくやつ俺も決めないと。)
今日はレイアウトを無視して、車両庫に向かった。隆則父さんの分。宗一じいちゃんの分。駿兄ちゃんの分。そして自分の。これら全部を使えばキラキラ展すべてが回るだろう。だが、そういうわけにもいかない。
(1000番台(223系)と2000番台(223系)はエントリー。)
決まりきっているものを決めるのは速い。だが、これからが本当に頭を抱えることになる。
(学校の中に583系あったなぁ。あれ持ってくか・・・。うーん。どうする。ていうか父さんのだし・・・。父さんに頼めばいいか。)
他には・・・、
(駿兄ちゃんのワムの山がないんだけど・・・。)
それはすぐに見つかった。モジュールの貨物駅に出しっぱなしであった。
(駿兄ちゃん。ちゃんとしまってけよな。)
それ以外にも決めることがあったのだが、今日はもう時間がない。これでお開きにして、ふろに入り、すぐに寝た。
その夜。すぐに寝付くことができなかった。何かとモソモソ布団の中で動き回っていた。
(なんか。おなかいてぇ・・・。)
と思ったのもほぼ一瞬ですぐに僕はぐっすりと眠ってしまった。
それから数日。テストが全部返ってくる。
「宿毛何点だった。」
クラスの秀才で競う合計点争い。その点数も宿毛に聞いてみた。
「お前は672点。」
「ふぅん。でお前は。」
「682点。」
「へぇ。そうなのか。」
(反応薄いなぁ・・・。)
「宿毛。お前合計いくつ。」
同じ目的を持っているのは長浜君だ。
「俺は682。長浜は651点だよ。」
「ああ。やっぱり化学が痛かったなぁ。モルとかわけわかんなくなってたし。」
「それで永島は672。これで笹山が651点以上じゃなきゃ、また1から3位は変わらないな。」
と言った。
(うーん。笹山かぁ・・・。)
「あいつ確か今回数Ⅱと化学90点台だったからなぁ・・・。長浜以上かも。」
「だよなぁ・・・。」
長浜はため息をついて自分の席のほうへ歩いて行った。
「で、宿毛。また俺以上に点数取ってくれてありがとう。」
「ありがとうじゃないだろ。感謝するところが違うぞ。もうちょっと自分で上目指そうとかしないのか。」
「だって面倒だもん。これはこれで十分さ。」
「今度はお前がまた天下取れよ。ある意味ここに居座るのもやになってきたから。」
「ヤダー。」
「・・・。」
それからというものキラキラ展の準備も進めていった。そして、22日は中学生のほうは公欠を取れなかったということになり、準備は高校生だけで進行することとなった。
12月22日。ついにその日が来た。
ちょっとだけ出てきたマニアの人々。
2レの文化祭の時に善知鳥先輩が言った従弟。
大阪に住んでいる模様。本名 高槻海斗 です。
米原に出かけたときマインドスキャンしてきた人。
大阪に住んでいる模様。本名 草津謙吾 です。
大阪で223系の撮影に失敗していた人。
姫路に住んでいる模様。本名 飾磨裕翔 です。
と本編にはものすごく関係ない人たちの紹介になっちゃった。これでだいたい本編に出てきた人は紹介したと思います。次からはまた書きたいことを書いた後書きに戻す予定です。