ポジティビリティ
高熱が空気を突き破り、ピシャリと一発雷鳴が轟いた。
7.7億ボルトの神鳴りが、旋毛の先から踵までを貫いた。
骨はスケスケ、髪はチリチリ。大口ガパリと黒煙噴けば、新しい地平が見えるだろう。
シナプスに始まり末端神経まで、電圧は十二分にある。
視線は仰角30度。
立ち込める雷雲の向こうに太陽見出す勢いで。
ブランニューミーだぜ、過充電。
火が風を呼び、風は炎を生み出した。
プラチナすらも溶け出す1800度。爆熱紅蓮を纏えばそりゃ当然大炎上。
皮膚に始まり、肉、骨、心すらも、真っ黒焦げなんて通り越して、見えてきたぜ新次元。
血潮どころか魂までも、熱は売るほど満ちている。
視点は遥か未来。
燃える意気込み鬱屈さなんて焼き払って。
ブランニューミーだぜ、オーバーヒート。
そんな奇跡は起きずとも、眠って起きればブランニューミー。
途切れた意識が目覚めるなんて、誰も保証していない。
それでも毎日起きちゃう俺の奇跡具合。
ブランニューミーすれば、見えて来るんだよ、色々と。
俯くな、後ろ向くな、目を開けろ。
大丈夫だって言ってんだろう。
朝起きたって事は、大丈夫なんだと言ってるようなもんだ。
グッドモーニンブランニューミー。
ブランニューミーって言っておけば、多分きっとブランニューミーなんだよ。
書いといてなんですが、だぜ、って語尾ヤバイね。
1800℃なんて炭化どころの話じゃない気もしますが、要はバーニングハートですよ。
意気込みって大事。
こんなやつ居たら暑苦しくて友達にはなりたくないですが、でもこんな奴居たらちょっとうらやましいかも。