表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/23

ストーリージャンキー


幼馴染のあの娘にお堅い委員長のあの娘。


よりどりみどりで色とりどり。


用意された結末はハッピーエンドで、わかっているから安心できる。


本を開いては、本を閉じて。本を閉じては、本を開いて。


顔を上げた時にだけ、目に飛び込んでくる。


文字と文字の合間を飛ぶ視線が不意に捉えるあなたの笑顔を、だけど長くは見られなくて。


ストーリージャンキー。ストーリージャンキー。


そこに自分は居ないとわかっていても。ハッピーエンドにならないストーリーから逃げたくて。


文字の海に逃げ込んで。ブクブク溺れている間だけ、安心できるはずなのに、それでも不意に君が微笑む。



サッカー部のキャプテンに、期末の学年トップ。


彼女の周りにきらめく彼ら。


読むまでもなくわかるそのオチは。涙に暮れるだけだから。


お決まりのハーレムの主人公が自分じゃないのは百も承知。


教室の隅から視線を投げて、空を掴んで落ちる視線。


落ちた視線を広い止める文字の羅列を頭の中に刻み込む。


ストーリージャンキー。嗚呼ストーリージャンキー。


分かっているさ、ストーリージャンキー。ギャップが大きくなって抜け出せないなんて。


ヒロインの顔に君がダブる。ヒロインが想いを寄せる、あいつに僕はダブらないのに。


ストーリジャンキー。嗚呼ストーリージャンキー。嗚呼、僕は悲しきストーリージャンキー。



なんか2作続けて悲恋ものですが、まったくもって作為はありません。


ちなみに、僕はハーレム、キャッキャッキャ、的なものよりいわゆるギャルゲーって奴の世界に入り浸ったってた様な過去がある様な気もします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ