すれ違イズム
喜怒哀楽って言うけれど、どうかんがえても四つじゃねぇよ。
もてない仲間に彼女ができた。嫌いな教授が交通事故に。
例を挙げればキリないけれど、とにもかくにもわびさびおかし。玉虫色の僕らの心。彩り豊かに泣き笑い。
虹は七色なんて言った奴。図工の成績悪いだろ。
青と藍だけでも細かく見たら。間にあるのは何億色か。
色に始まることじゃなくとも。とにもかくにも無限の広がり。1と0の間の色は、どこまでいっても限りなし。
僕の好きと君の好き。同じ言葉で、同じ文字で。
必死な言葉と、冷めてた言葉。近くて遠くて、未来と終わり。
辞書には載らないこの違い。覚えるために涙をこぼす。白と黒で二人の心。どこまで行っても交じらずに。
言葉じゃ足りない、この気持ち。表すためにとにかく叫ぶ。違いがわかって違うままで、それでも誰かに届けばいいと。届いてくれと。
作中でも書いていますが同じ言葉でも、各々が抱く印象、捉える意味というのは違う気がします。
「悲しい」と一言書いても、僕の伝えたい「悲しい」はだれにも伝わっていないのだろうなと思うと、なんか虚しくなります。
ならば、と、いっそ、言葉を投げ捨てて、筆を執ったり、弦をかき鳴らしてもいいのですが、それでも結局ふんわりとしたニュアンスを伝えるのが精一杯で結局齟齬なく意味を伝え合うという手段を僕らは持ち合わせていないのだと思います。
まぁ、それでも、あきらめてちゃつまらんと思うので、つらつらとなんか書きますが。