表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人のための短編集  作者: 西浪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

夢見がちなレム睡眠

 目覚まし時計の頭を叩きつけるように止める。ごろごろと寝返りをうち、溜め息をついた。


 あと五秒くらい寝ていれば、告白して貰えたのに。


 続きを見るべく目を瞑る。親戚のおばちゃんからゴキブリの天ぷらを勧められそうになったので、慌てて飛び起きた。ついでに良かった方の夢の余韻も飛ばされていった。


 夢に誰かが出てくるのは、その人が自分のことを好いているからだったはずだ。


 古典では。


 現代の科学で言えば、夢とは思考の整理によって見るもの。

 つまり自分の思考に彼がいるから夢に見るのであって、私が彼のことばっかり考えているだけで、両思いなどでは決してないということであり……ええい!やめだ、やめ!


 ぐしゃぐしゃと髪を搔き回す。じんじんする頭皮を押さえつけながら、布団に潜り込んだ。寝直してやる。

 だいたい、夢には自分の知らない人だって出てくるじゃないか。あれに私の意思など関係あるはずがない。


 じゃあ彼が夢の中へ会いに来てくれた説だって、否定できないじゃないか。



 少しくらい夢見がちになったって、誰にも迷惑はかかるまい。

 だから私の夢は、決して思考の整理などでは……などでは……



 そういえばきのう、部屋にゴキブリ出たな。




 解明されるほどに、失われるロマンもある。

 取り敢えず私は、彼に好かれている。








 幸せの秘訣は、ささやかな思い込みだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ