僕を愛して
滑稽なソレは、愛を求めて道化となった。
道を外したぼくは
今日も誰かを演じる
生まれたのは、継ぎ接ぎだらけの僕
誰かを演じても
僕は僕のままなのか?
誰かに愛されても
誰かを愛しても
誰かに憎まれても
誰かを憎んでも
ソレは僕なのか?
否。
ソレは継ぎ接ぎだらけの
滑稽な道化。
道化は自分を偽り
他人を欺く。
本当にそれでいいのかと
そう心に問いただしても
その心すら
僕のモノなのか
わからない。
このままここに居てもいいのか
わからない。
君に出会って
恋の病を知った。
君に出会って
恋の病を患った。
でも僕は
本当の自分を見失った
本当の自分がわからない
滑稽だ。
誰かを演じているだけの
空っぽな道化だ。
それでも君は
僕のことを愛してくれた。
僕も君と同じくらい
君を愛していたかった。
だけど僕は
壊してしまった。
愛されたいと言いながら
君が愛を語って
君の愛をもらっても
この衝動は、止められなかった。
僕は嗤う。
まるで本物の道化のように
君を傷つけて僕は気づいた。
僕はここにいるんだと
僕の存在を認識できた。
僕は生きているんだと
自分の心を感じた。
僕を愛してくれた君には
とても感謝している。
今でも生きている実感がここにある
あと少し
あと少しだけこの実感に浸ったら
動かなくなった君を置いて
逃げなくちゃ。
そして次の愛を探しに行くんだ。
愛があれば
僕は生を実感できる。
だから、僕のことを愛してよ。
そのためになら
僕は、どんな道化だって
演じてみせるから。
次は君の番だよ
誰かが道を外すことなんて
ありきたりで
次に君がなったって
おかしくないんだ。
そう言ってソレは
暗闇の中に消えた。
次の愛を探すために。
お読みいただきありがとうございます。
次回作もよろしくお願いします。




