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殺人の動機……考察

「ふぅー」とボクは息を吐いてお巡り……ちゃんの方を見る、そんなボクをお巡りちゃんは睨み返す。


「ところで!トコロで……お巡りちゃん?」

「何?」

「ボクにかかっている通り魔 殺人! それは…どんな、通り魔 殺人?」

「………… 目撃者によると!ケンカをしている二人に近づいて、二人とも……刃物で素早く!!」

「!?………ケンカをしている二人を?……ボクに似た奴が……殺ったって?」

「そう!」

「通り魔!というくらいだから……他にも?」

「うん!ケンカをしていた二人組が殺される事件が三件、だから……今のところ六人の被害者が出ているの!」 

「ケンカ……」

「……………」お巡りちゃんは無言でボクを見る!


 その無言にボクはニヤケながら「殺ったのは……ボクじゃあないですよ!だけど、ケンカをしている二人を殺す!どうして、そんな事をするのか……犯人の気持ちなら、わかる気がする……よ〜」

 「ほう!それ、聞かせて……!」

「聞きたい?」 「…………」  「いいよ〜!」  「……」


「その犯人は…平和主義者だな!うん、絶対に!」

「はぁ!」ボクの言葉にお巡りちゃんはカワイイ顔の目を丸くしてボクを凝視する

「その心は?ってかい!?」  「…………」


「フッ……うん、あのな…普通、ケンカをしているバカ共をみると、自分は巻き込まれたくない!か、知ったこっちゃない!と思う」

「…………」

「この世の中から……ケンカを無くしたい!平和主義者がケンカをしているバカ共を殺す!ケンカの理由なんて…全員、殺っちまえば!解決だ!知ったこっちゃない………」

「…………」

「ケンカをする理由なんて、本人同士にしか解らない、知ったこっちゃない! だから関係のない平和主義者はケンカしている二人を二人とも殺すしかない………アハハハハ!」

「………………」何も喋らないお巡りちゃんの顔をボクは、見ることができない!

「………ヤッパリ帰るわ!」ボクは……立ち上がり取調室を出ようとする! 「もし!通り魔殺人!ボクが無意識に行っていた犯行なら……もう事件は起こらないかも! 代わりに別の、面白い事件が起こるかもよ〜」 そう、吐き捨てて!ボクは……取調室を出て けいさつ署を出る!




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