【プロットタイプ】知恵の運
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
知る、知らないって、かなり運のウエイトがデカいんですよ。
だから超絶優等生の委員長のいう名言、あれば理にかなってる。
『何でもは知らないよ』
たまたま知ってたから言葉に出せるだけ。
知らない言葉を知っていると、其れを知らない人から『よく知ってるねぇ〜』と言われる。そこまでは何らおかしな事ではない。ただ次に続く『頭が良いね〜』というのはしっくり来ない。
褒め言葉である。決して嫌な言葉ではない。だが、筋から僅かばかり外れる。
そもそも俺がこう思うのは、『知っている』、『知らない』という言葉の境目は、かなり運の要素が大きく出るからだ。
その言葉に出会えなければ、その言葉を知る事も出来ない。調べる事も出来ない。だからこの段階で運の要素が非常に強く出てくる。
それはもう、頭の善し悪しで決定付けられる物では無いのではないかと思う。
だが、そんな『運』という言葉に頼りたく無いからこそ、手当り次第に知恵を求め続けるのかも知れない。
鏡花が喫茶店でメニューを眺めている。写っているのは飲料や軽食の数々である。どうやら決めかねているらしい。
「抹茶が食べたい。でもチョコバナナも捨て難い。こういうの見ていると、手当り次第行きたくなるよね」
どうやらソフトクリームの味で悩んでいる様だった。俺も同じ様に視線を動かすと、抹茶やチョコバナナ以外にも、バニラやチョコ等の王道の味が並んでいた。
此奴が食べたがっているのは、今上げた二種類。けども、本当に求めている物は、実際に口に含まないと分からないのでは無かろうか。例えば抹茶を頼んで、やっぱりチョコバナナが良かったという様に。
だからこそ、ある意味『手当り次第』というのは理に適っている様に思えた。
「お前が抹茶やチョコバナナという味に出会わなければ、興味を持たなければ、こうして迷う事もなかった。迷ってしまうのは、その味を知っているからだ」
抹茶も、チョコバナナも決してマイナーな味ではない。ソフトクリームに限らず、様々な菓子の味で提供されている。だがその国特有の菓子はこうしてフレーバーになる事は少ないだろう。そうして何のきっかけも無ければその味を知らずに一生を終える。
「どうしたの? 急に」
「知る、という行為はその物に出会えないと、知ることが出来ない。だから非常に運のウエイトがデカいと思っただけだ」
「まぁ、その運の比率を徹底的に排除したいなら、その分野の総なめが一番良いのかも知れないね。全部知ってれば運とか関係ない。過去問と一緒。出る分野全て分かれば満点取れる。
瑠衣たん、抹茶食べる気はない?」
運って言葉が凄く嫌いなんですよ。
だからこの『運』という言葉を無くす、もしくはその比率を減らす為に、興味を持った事は調べる様にしてます。
全部知れれば運とか関係ない。
過去問の回答全部暗記していたら、満点取れる。
箱ごと持ってけば、良いも悪いもない。
この魂胆。
これって、頭の良し悪し関係なくない?
というのがこの小説。
人間、精々長生きしても百年です。
その間に全てを知り尽くす事は恐らく無理でしょう。
ただ方向性として、興味を持った事象はその分野に触れる事が多くなるから、詳しくなる。
『知らない』という確率に当たる事が少なくなる。
専門家がその分野に精通しているのは、当たり前だけどそういう事。
その為には、その分野に多く接すること、ただ当たり前に流れていく言葉の羅列の中で、『知らない』ものを知ること。にあると思うんですよ。
『知る』、『知らない』は完全に運ゲー。
だけど『知らない』ものが目に入ったとき、運では無くなるよ。貴方の鑑識眼に関わってくるよ。
という話。
『よく知ってるねぇ〜(⊃´▿` )⊃』
と言われた時に、戸惑ってしまうのは、貴方に運が向かなかったから、その言葉に出会えていたら、こうやって褒められる事もなかった、と思ってしまうから。
だから『偶然ですよ』と心で返してしまいます。
え、だって嬉しそうに言われたら、其れ少しでも興味あるって事じゃん。
興味無い人よりも調べる確立が格段に上がるって事じゃん。
そんなただの運を誇っても、なんか心苦しい。