プロローグ
もともとリョウタの家庭は父子家庭だった。
リョウタがモンスターについて知ったのは、リョウタがアキラさんに初めて会った時、まだ中学生だった時だった。
父の捜索願を出し、5日後警察に呼ばれていった時だ。不安と期待が胸いっぱいでドキドキし、もうどうしようもない感じだった。
「お父さんはどこかで生きているかもしれないけど、どこにいるかは分からない。
それと、言いにくいんだが、モンスターに取り込まれてしまった可能性がある」
モンスターニトリコマレテシマッタカノウセイガアル?
そのあとの話は全然入ってこなかった。
途中から部屋に入ってきたおじさんが言った。
「モンスターと戦うハンターをしている。君も、ついてくるかい?」
それがアキラさんとの出会いだった。初めて会った時から、なんだか人を安心させる空気感がアキラさんにはあった。この人についていこう、その時思った。
今から思えば、警察やアキラさんは自分が身寄りが居なくなった、ということをわかっていたんだろうな、と思う。
それから、アキラさんは本当によくしてくれた。育ての親のような感じだしハンターとしても師匠だ。
アキラさんと竹さんがハンターとして自分を育ててくれた。竹さんは今、もう引退してしまっているけれど。
新しく加わった八重も素敵な仲間だ。