魔族との戦い
今回は長めかつほぼ会話で読みずらいかもです
「一体何だってんだい兄さん」
「あの警報音は敵対存在に強襲された時の音だ」
「敵対存在?」
「お前が産まれる前、つまりおおよそ20年前人間界に魔族が攻めてきた事件があった。
その時にこの警報が作られたんだ。」
「20年前ってそれ兄さんも生まれてないじゃん!何でそんなこと知ってんのさ」
「昔父さんから聞いたんだよ。
魔族との戦争は6年前に終結人類は勝利を収めた。
それ以降この警報はならなかったんだよ。最後に鳴ったのはお前が1歳の時だ覚えてないのも無理は無い」
「6年前って確か父さんと母さんがいなくなった時期と同じじゃないか!」
「そうだ。父さんと母さんは戦争の最前線で他の戦士を率いて戦っていた。
そして終戦とともに2人とも姿を消した。死体が見つかっておらず消息不明状態だ」
「そんな過去が…警報の意味はわかったけどなんで俺らが戻る必要があんのさ?そのまま森に逃げててもいんじゃないのか?」
「俺たちは魔族との戦争の最前線にいた父さんと母さんの血を引いている。お前はなんの疑問も抱かなかったのか?」
「何がさ」
「お前の同級生に素手でクマを狩れるやついたか?」
「…」
「居ないだろ?」
「でも血を引いてるから強いって訳じゃ」
「父さんと母さんは少々特殊だったんだよ。その特性が受け継がれたって話だ。
それにちょっとでも戦力増やしとかねぇと下手すりゃまた住む場所が無くなる。
さぁそろそろ王国に着く。気引き締めとけ!」
「…わかった」
こうして2人は王国へと戻ってきた
しかし事態は想像よりも悲惨なものだった
読んでいただきありがとうございます