賜物
何をやってもダメダメな私はつくづく自分が嫌になる。
どうしてこうもうまくいかないんだ。
毎日同じ過ちを繰り返す。その都度、自身を戒める。
せっかく覚えた事柄も、3日も経てば一昨日の方へ。
ただ、こんなダメな私でも決して誰かのせいにすることはなかった。
自分の身分や、遺伝子、育った環境などそんなものはどうしようもない自分とは関係ない。
かの有名な蜀の皇帝、劉玄徳や天下統一を果たした豊臣秀吉。琉球王朝の王の座についた尚円王こと
金丸なども、決して恵まれた環境だったとは言えない。
彼らは自分の生まれや育ちを言い訳にせずに、常に自分を磨き続けた。
身分の高い位に就き、後世に語り継げるほどの偉業を成し遂げたのはそうした日々の賜物なのだ。
私がどうしようもない人間なのは、私自身の努力不足の賜物である。