最強(のふりをした)魔王と最弱(のふりをした)勇者
''魔王とは何か''と聞かれたらどんなものを想像するだろうか。
邪智暴虐を尽くし世界を破滅に導く存在だろうか。
それとも世界を掌握しようとするものだろうか。
どちらにしても魔王は自己中心的に欲求を満たすためだけに
行動している、と我々は想像してしまう。
だがそれは事実なのだろうか?魔王はただ自らの欲求を満たすためだけに行動しているのだろうか?
否、魔王は元々人間であった。
人間が憎しみなどの負の感情を人間に対して強く抱くことにより魔族という種族になり、その中でも特に力の強いものを魔王と呼んだ。
魔族になったものは強大な力を手にするが、
より人間に対する憎しみが高まる。
それは本能に近いものとなり人間を見るだけで殺意が湧くようになるという。
この事実はこの世界、フォーリンスではあまり知られていない。
そのため、人々は魔王による侵略が自業自得だということを知らないのだ。
だが魔族が人々の生活を脅かす存在であることは知っている。
そのため人々は戦う、自身を守るため、家族を守るため、
世界を守るため。
魔王は戦う、復讐を果たすため。
これはそんな世界の行く末を描いた物語、、、、
ではない。
どんな種族にも必ず異分子がいる。
そう、それは魔族にも、人間にも。
魔族なのに力を手に入れられず、同時に人間に対する
憎しみを持たない魔王。
人間なのに魔族を狩ろうとせず力を隠す勇者。
この二人について描いた不思議な物語、、
これは導入のようなものです。連載版から本格的にストーリーが始まります。好評だったら連載版を出すのでよろしくお願いします。
魔王と勇者の設定については連載版で(あんまりグダグダと書きたくなかったんです。面倒だったわけじゃないからね、勘違いしないでね。)
初めて書いたので修正した方が良いようなところがあれば感想にて書いていただけると幸いです。