ゴールドスライムⅡ
今日も今日とで金色スライムがなにかに追いかけられながらやってきた。
鴨がネギ背負ってるってこの事言うんだな。
それで、今日のネギは何だ?
ちらっと金色スライムを追いかけているやつを見たらいかにもチャラそうな金髪野郎が追いかけていた。
持ってる剣も相当なものだし、何よりイケメンなのが普通にハラタツ。
ということでこいつはギルティー。
この体になってから、人間を殺しても罪悪感は一切感じなくなっている。むしろモンスターと違って安全マージンを取っているのがほとんどなので、適正レベルよりもレベルが高く、経験値の量も多いため高揚感しかわかない。
パックンで一発即死がいつもの常套手段なので、血肉を見ていないというのも大きいかもしれない。
金髪チャラ男がめの前を通り過ぎる瞬間に、左足を掴みこかせることに成功した。
「グアッ」
カエルでも轢いたような音を出して金髪チャラ男はコケたが、チャラそうな見た目なくせに根は真面目なのか、落ち着いて腰に挿してある剣に手をかけた。
「はい、させないさせない」
影手を使い剣のさやから剣を抜けないようにしたうえに、腰のベルトもつかみ、こっちに手繰り寄せるように引っ張った。
「アベル・フォン・マルナカが命じる。光を我が手につど フガ!?」
アベル・フォンなんとかの口に影手を突っ込んで魔法の詠唱をさせないようにした。
今まで見た中で魔法を使う人は何かしら詠唱を行っていることが多かったので、「武器」「口」を封じれば大体の敵は倒すことができる。
と思っていたのだが、
「ぐは」
金髪チャラ男の目の前から光の矢が飛んできて俺の影手が消し飛ばされてしまった。
そして本体である箱(俺)にも少しかすってしまったので、普通にダメージを受けてしまった。
「煙幕強制発動」
焦った俺はこの階層中に敷き詰めてある麻痺を付与した煙幕をすべて発動させた。
「くそトラップか」
金髪チャラ男はポケットからハンカチを取り出し、それで口を塞ぎ煙幕の煙が入らないようにしている。
このチャラ男見た目以上に頭がいいし見た目以上に堅実だ。攻撃することよりも死なないことを優先している。
「影縫」
影縫いで相手の捕縛。
はっきり言ってこれにはあんまり期待していない。ぶっちゃけて言うと3秒持てば良いほうだと思う。
「影手六手。シャドウチェンジ」
影手を六本だして影化を使い『俺』にする。俺から手を出して攻撃する影手は俺が何であろうと使えることは確認済みだ。
影状態の俺からも手を伸ばすことができることを利用し影手から影手を繰り返し相手を捕縛するMP度外視のあわせ技。
「これ結構お気に入りなんだけど、どう思う?」
パキッ、と音がなり目の前から金髪チャラ男が消えた。
おそらく転移石ってやつだな。見るのは初めてだけど本当に一瞬で移動できるのか。
俺自身戦闘狂になるつもりはないが、結構こういう戦いは好きだなとは思う。
「とりあえず」
『|C・O・M・E(来い)』
影手をうまく操作してCOME形にして物陰に隠れているスライムくんに問いかける。
こいつは100%転生者だ。
星評価・ブクマよろしくお願いいたします。
これ↑毎回勝手に書いてくれる設定ってないんですかね?普通に忘れるんですけど




