001 プロローグ
異世界転生の小説が好きだ。
特に、チート転生や、俺TUEEEEと呼ばれている物をよく読んでいた。
おお、こんな展開を待っていた、や何でこうしないんだ、と一喜一憂しながら楽しむのが日課だ。
「選ばれし勇者たちよ、よくぞ参られた!」
だが、自分が転移するとなれば話は別だ。どうしてこうなった!
事の始まりは、いつもと変わらない通勤中のことだ。
横断歩道での信号待ちをしていたら、高校生5人グループと一緒に異世界召喚されたのだ。
いわゆる巻き込まれ召喚というやつだ。
まったくもって迷惑極まりない。毎日更新の小説が読めないではないか。
「我々は、魔物の驚異にさらされて・・・・・」
テンプレにテンプレを重ねてくるスタイル。
よくある1000年に一度の大氾濫、魔物いっぱい、タスケテーとの事だ。
それに、王様の身なりはかなり質素だ、よくある太ったアクセサリーギラギラの王様じゃない。
玉座の間も装飾品はかなり少ない。
こりゃ本当に人間ピンチパターンかな。
「勇者たちよ、まずはステータスとオープンと念じてみるがよい」
お、ステータス見えるタイプの異世界か、少しテンション上がってきた。
名前:逆田 補
ちから:剣は装備できる
はやさ:子犬より早い
まりょく:あるかも
かしこさ:高卒
うん:(笑)
すきる:ギャグ補正
しょうごう:タンスの角に足の小指をぶつけし者
「なんじゃこりゃぁあぁぁぁああぁ!」
俺の異世界生活は困難を極めそうです。
日本に帰りたい・・・




