私の姉は病んでいる
初の短編です。どうぞよろしくお願いします。
私の姉は病んでいる
そう、私が思うようになったのは高校生の時からだ。それまでは、世話好きの変人だと思っていた。
幼稚園の時は、よく姉と一緒にいた。両親は仕事で忙しく、家を空けることが多かったため、妙齢の家政婦さんとよく話をしたものだ。途中で姉が乱入してきて打ち切られたが、毎回。「私とお話ししよう!」とぬいぐるみを投げてきて、かわしたことはいい思い出だ。
家族に愛されていなかったというわけではなく、ただ都合がつかないだけだと、幼いながらも私は理解していた。証拠に、クリスマスや正月の時は両親は家にいたし、子供ゆえのわがままも笑顔で聞いてくれた。それでも、寂しくなかったというと嘘になる。だからこそ、姉は私によく構ったのだろう。構わなかったときのだだは激しかったが。
小学生の時は、姉が教室にいた。違う学年だが、休み時間の時は必ずいたし、チャイムが鳴っても来ない姉は担任に引きずられて自分の教室へと帰っていた。ものすごく泣いていて、違うと分かっていても、その担任は人さらいに見えていたことは否定できない。今にして思えば、とても疲れる役を引き受けていたのだと分かる。…同窓会で会ったら疲れに効くお土産を渡そう。
昼休みで友達と遊ぶ時も、姉はそばにいた。「私以外とは遊んだら駄目よ?」が当時の姉の口癖になっていて、友達と遊ぼうにもすぐ解散となって、最終的には姉と二人で遊んでいた。姉は用意周到で、持ち歩いている鞄から、縄跳び、フラフープ、竹馬、けん玉、etc…と次々と出していた。どう見ても容量がおかしいと感じた私は、姉に聞いたことがある。姉の答えは、「愛よ」だった。当時の私はそれで納得した。当時の私は素直で純粋だった。
中学生の時、姉は家事の全部を引き受けて、私に家事をさせなかった。長いこと家にいた家政婦は寿命で死んでしまっていて、次の人を雇おうとする両親を姉は説得して、その地位を勝ち取ったのだ。買い物に行くときは私を連れて、夕飯は何がいいのかを聞いて決めていた。真剣死合をしているのかとばかりの真面目な目で、食材とにらめっこをしていた。家事をするときはいつもだらしない表情でしていて、気持ち悪く思うことが多かった。
姉は私が友達と出かけるとき、必ず誰と行くかを聞いた。ついてこようともするものだから、当時反抗期だった私は姉にひどいことを言ってしまった。けれど、後悔しきれない。罵倒を浴びせられた姉は鼻から血を吹き出し、興奮していたからだ。「たまらん」とぐふふとしていた。困惑して聞くと、「愛する妹からのものなら何でもご褒美」と胸を張って言い切った。ドン引きした。結局、友達と街を歩いているとき、姉は変装をしてついてきていた、あとをつけて。気づいた時にはビクッとした。三十回目で慣れたが。姉に言っても、改善されることは無かった。
あまりにも私に何もさせようとしないものだから、姉は私が嫌いなのかと思ったこともある。聞いた途端、その考えは木っ端みじんになったが。姉は、「え、違うよ?あなたは何もしなくていいの。家事も洗濯もするし、外に出る必要もないよ?私が欲しいものをそろえるから。中学を卒業したら、家でまったりしていて。お姉ちゃん、何でもするから。働かなくてもいいし、高校に行かなくてもいいんだよ?」と真顔で答えた。私は、やばい、監禁される、と危機感をもった。姉が私を嫌い?逆だ、大好きだ、と確信したのはこの時だ。けれども、姉のこの考えは、世話好きだから、で当時の私は済ませていた。当時の私、鈍感すぎる。
反抗期の特徴で、私のパンツお父さんのと洗わないで、がある。私も経験済みだ、対象は姉だが。姉が家をよく空ける両親に代わって家事を担っており、私に対して過保護だった。ある時、その言葉を言った途端、姉は崩れ落ちた。「お願い、それだけは勘弁して」と泣きながら懇願していた。「私の妄想の源がっ、私のパンツと一緒に洗ったパンツを妹が履いていると妄想することで我慢しているのっ、お願い!いつも通りお姉ちゃんにお恵みを!」と必死の形相だった。私が断固として断ったことは仕方のないことだろう。しばらくして、「あ、シャツがあるわ」と姉が開き直った時、シャツも洗わないでと言ったことは言うまでもない。
高校生になるには大変の苦労があった。学力に関しては、姉の教え方は上手なので成績は常に上位をキープしていたため心配していない。教える姉のボディタッチは激しかったが、些細なことだ。シャツをめくることも、ズボンに手を滑り込ませることも些細なことだ。スカートは、姉がありとあらゆる手段でパンツを見ようとするので履くことは無かった。掃除機をもって、「あ、滑っちゃった」とスカートを吸い込もうとした時からズボン信者だ。これなら、吸い込まれることもない。高校に入るために最も大変だったこと、それは姉の説得だ。姉は、わたしを何としてでも家にいさせようとした。あまりにも異様な気迫に、私の姉は病んでいるのでは?と、ようやく疑問に思った。この家から一緒に登校すること、弁当は姉が作ったものを食べ購買のものは食べないこと、下校は一緒にする、という条件で何とか高校入試を受ける権利をもぎ取った。姉が間違った知識を教えるということは無いので、そこに関しては安心だ。「愛する妹に嘘をつくことは、神を殺すことと同じくらいの重罪よ」と答えたある時の姉の言葉に、顔が引きつったことがあるので。
遅くなったが、姉はとても美人だ。黒い艶のある髪、桜色の唇、ぱっちりとした黒い瞳、目元の泣き黒子が色っぽい。まさしく、大和撫子。対して、私は美人の部類に入るだろうが、姉と比べると見劣りする。両親は、「あなたの可愛さはお姉ちゃんが持って行ってしまったのよ」と比べるたび言っていた。私は、姉のあまりの美しさに、僻むことは無かった。
「頼む!別れてくれ!」
私の目の前には、別れてくれるよう頼みこむ彼氏がいる。
「お前より、お前の姉さんのほうが好きなんだ!」
そしてこの理由。
なんとか受験の権利をもぎ取って合格し入学した大学で、私は彼氏と破局しました。彼氏は私の返事を聞かずに走り去っていく。冷たい風が吹く。
「…またか」
よくある出来事になりつつあるやり取りに、私はため息をついた。
姉はこの大学で有名だ。学部が違うため、登下校も一緒だとかなどは無い。弁当は姉が作ったものだが。姉は私のいる大学のマドンナだ。そのため、マドンナの妹である私に接触する男は多い。やれ、お前の姉との仲を取り持て、やれ、会わせろ、やれ、この手紙を渡せ、など姉に対する下心しかなく、姉と関わるためだけに友達になろうとする人もいる。こういう人たちにはうんざりだ。女でもいたので、姉の美しさは同性にも効くのだろう。高校の時からこういうことは増えた。中学の頃の平穏がひどく懐かしい。
「また別れたの?」
テラスでジュースを飲みながら笑っているのは、そんな下心なく私と関わってくれるただ一人の友達だ。とても貴重な友達だ。二次元命な重度のオタクのため、姉の魅力にやられることはない。もう、親友と言ってもいいと思える心の友、癒しのオアシスだ。私をオタクに引きずり込む沼だったとしても、数少ない癒しの一つだ。
「うん、そうなんだ。まあ、両親には釣り合わないと言われていたし?気にしていないし?」
「いや、気にしてるよね?目、合わせよう?」
私は目を合わせない。確かに、「あなたには釣り合わないわね」と両親に言われていたが、悔しくない。ほんとだよ?
「はあ、どこかに私だけの王子様はいないかな。私以外を好きにならない王子様が」
「ここにいるけど?」
友達はスマホ画面を見せる。乙女ゲームのタイトル画面だった。
「二次元か…いいかもしれない」
「そうでしょ?」
私は二次元に魅力を感じた。
「はっ、危ない」
「受け入れなよ、この沼を」
私は我に返って身震いした。確実に沼に沈んでいる。
「そして、掛け算しよ?」
「そこまでは沈んでいない」
友達は、腐女子と分類される人種だ。自分のことを、女子ではなく腐女子と言っている。私を同じ沼に沈めようとよく囁く。無機物擬人化アニメ漫画ゲーム何でもこいの精神で、自分に恥じることなく我が道を突き進む。その姿勢は、少し羨ましい。私は突き進まないが。乙女ゲームを、友達のようにヒロインそっちのけで攻略対象やモブを掛け算せず、健全にプレイする無害なオタクです。
「あ、あれってあんたの姉じゃない?」
何かに気づいたようで、友達が指さす場所を見ると、姉がいた。元彼もいる。赤面しやがって、元彼よぉ。
「好きです!付き合ってください!」
告白した。私は元彼に同情した。ここからの展開が、私には手に取るようにわかる。
「は?死んで?」
姉が毒を吐いた。元彼は断られると思っていなかったのか、ポカンとしている。
「なんで、あんたのような屑と付き合わないといけないの?私の愛する妹を傷つけやがって…今すぐ死んでくれない?」
姉は元彼に冷たいまなざしを向けている。
「あなたに価値は無いわ、このブサイク!」
姉よ、そいつ一応大学で有名なイケメンだ。すっきりするが。
「えっと…その…」
意外だよね、元彼もとい屑。私の姉は病んでいるの。姉にとって、私を振った奴なんかと付き合うことはあり得ないのだろう。まだ、宇宙が滅んでうさぎが次の支配者になると言われるほうが現実的だと思っていそう。
「天使の魅力が分からない奴なんかお断りよ!あの可愛さの前には、神すら胸を抑えるわ。はっ、妹はもしかして神?」
姉は迷走し始めた。妄想でぐふふしている。屑はこの姉を知らなかったようだ、引いている。
「神に背きし屑は死になさい」
姉の手にはバットがあった。リンチにするのか。…その小さな鞄にどうやって入れたんだ。
「待って…」
「死にさらせやぁっ、異端者がぁっ!」
姉はバットを振りかぶった。
「お姉ちゃん、一緒に昼食食べよ?」
「いいよ!」
バットは宙を回った。屑の命は助かるだろう。さすがに、姉を犯罪者にするのは気が引ける。
「今日の弁当はハンバーグよ!」
「おいしそう」
弁当箱を開けると、おいしそうなハンバーグが見える。さては自信作だな。
「うちにもちょうだい」
友達が伸ばした箸は折られた、姉の手によって。
「神への供物を取ることは重罪よ?」
「冗談冗談」
心臓に悪いからその冗談はやめてください。姉の目がマジです。あなた、理解あるでしょう?あと、私はいつ神になった。ついさっきか…。
「今日は一緒に帰れると思うわ。一緒に帰ろう?」
姉は嬉しそうだ。
「最近、妹成分が足りない!禁断症状が出てるの!愛する妹の空気をハスハスできるのよ!」
確かに、最近は一緒に帰っていないね。でも、家で一緒にいるだろ。
「家だけじゃ足りないのよ!」
心読むな。姉の魂は叫んでいる。妹成分プリーズ!、と。
「ははは、いつも通りだね」
心の友よ、笑ってないで助けてください。にじり寄ってくる姉が怖いです。
あれから数か月。テラスにて
「あんたの姉、彼氏できたようだよ」
「冗談もほどほどにな」
まっさか~。あの姉に彼氏?明日は槍が降るのかな。
「ほんと。ほらあれ」
友達が指し示す方向を見ると、姉がいた。男と笑いあいながら手をつないでいる。恋人つなぎだ。
「ねえ、ドッキリ?」
「いいえ」
…嘘だろ、あの姉に彼氏?明日は槍が降るな。
「あ、あの子が私の妹なのよ」
私たちに気づいた姉が歩いてきた、彼氏と手をつないだまま。
「は、初めまして…」
緊張する。この人は義兄になるかもしれないのだ。彼氏の顔は良い、俳優みたいだ。第一印象は良かっただろうか、不安。
「可愛いね」
「でしょう!」
姉はどや顔をしている。
「もじもじとしながらのお辞儀、いいね!」
「でしょう!!」
ん?
「僕は、妹が欲しかったんだ」
なんか語り始めた。
「一人っ子で、弟か妹が欲しかった。けれど、両親が事故で死んでしまって…」
重いです。
「そんな時、君のことを聞いて…」
雲行きが怪しい。
「これだと思ったんだ!」
類は友を呼ぶ。こいつ、姉と同類だ。
「君を妹にしたくて、彼女に近づいたんだけど…」
「志を共にする同士だったの!運命だと思ったわ!」
私はこれからが心配。友よ、笑うな。
「これからよろしく、我が愛する義妹よ!」
「というわけで、この人と結婚します」
おめでとう、姉よ。私の今まで耐えた頑丈な胃がついに空きそうだよ。
「じゃあ、同居を…」
「ああ!?許すわけねえだろ!?」
姉の顔が怖い。メンチ切ってる。将来の旦那だろ、その人。
「妹に近づいていいのは、私だけ!」
「いや、僕も尊い空気をハスハスしたい!」
発想が同じだ。末永くお幸せになるな、この夫婦。
「妹成分を渡すわけねえだろ!服を一緒に洗うだけで我慢しろ!」
渡してください。私としては仲良くしてほしい。いや、渡さないで。というか渡したくない。妹成分ってなんだ。
「義妹の服と一緒に洗った服を着る…?。…ありだな」
見る人全員が見たら、百年の恋も冷めるだろう。妄想で、そんな顔してる。…やっぱり同類。ある意味お似合いだよ、あんたら。
「早速このシャツを」
彼氏はシャツを脱いだ。見かけによらず筋肉逞しいな。
「妹を誘惑するんじゃねえ!」
殴った!?
「殴るなら義妹の手でしてくれ。ご褒美だ」
義兄、迫ってこないでください。シャツ着ろよ。友よ、だから笑ってないで助けて。「腹筋崩壊する」って、してろよ。
「させるかあ!」
姉が義兄の首をラリアットした。気絶…してない。
「できれば、下着も」
しつこいな、この人。脱がないでください。
「公然猥褻で交番に突き出してくるわ」
容赦ない。服捨てたよ、彼氏の服を。着せてあげて。
「平常運転だね」
ほんとにね。立ち去って行く似た者同士を私たちは見送るのだった。
ついに、私に王子様が来ました。浮気の心配もなしだ。
「君しか見えない。僕の家に来ないか?」
イエス!
家で、彼氏は首輪と鎖を持っていた。え、「ここでずっと一緒」?
「いえ、専業主婦ならいいですが、外出の自由はください」
「君を誰にも見せたくない」
おっと、こいつヤンデレだ。…別に平気だな。姉がヤンデレだし。
「私、裏切らないよ?」
「裏切っても、愛しているよ」
寛大だな。惚れ直したぜ。
「裏切る前提やめろ」
「ごめん」
素直だな。
「結婚するんだから、お互い幸せになろう」
「ここで、ずっといてくれるよね?」
ちょっと話がかみ合わないな。この人となら幸せになれると思うのだけど、誠実そうだし。あと、私プロポーズしたな、今。
「鎖ではなく、赤い糸で縛ってください」
彼氏は赤い糸を持ってきた。…喩えだよ。
「でも、細いから君の指が傷つかないか心配だ」
指に結んでくれるのか、ロマンチック。心配してくれるなんて優しいな。
姉が窓を割って入ってきた。
「妹は渡さないわ!」
「私この人と結婚します」
すかさず、私は彼氏の腕をとって主張。
「認めない!私と一緒にいるの!」
「いえ、僕とです」
彼氏、かっこいいぞ。ただ、その手にある首輪はやめてほしいな。愛の首輪ならOK。
「妹は神を超越した存在!あなたに釣り合わないわ!」
姉よ、あなたの中の私はどうなっているの?世界でも割るの?両親にはあなたには釣り合ってないと笑われたけど、この人とならうまくいくと思うの。
「自惚れないでください」
この人にとって姉の魅力は意味ないんだろう、好き。
「この愛の巣で一緒にいるんです。起きるときも食べるときも寝るときも。子供は女の子と男の子二人が欲しいなぁ。もっといてもうれしい」
「そのポジションは私のだあ!」
そのポジションはできればこの人がいいです。
「認めねえ!」
増えた。もはや、無事な窓はこの部屋にあるのだろうか。
「この義兄を倒すがいい、義妹が欲しければなあ!」
喧嘩売ってる。
「今なら、妹の空気をハスハスすることも許せるわ」
姉と義兄の仲が深まった。なんかうれしくない。
「妹さんを僕にください!」
彼氏は土下座した。なんて真摯な姿勢、惚れ直してしまう。
「許さない」
「許さん」
認めてよ。両親は認めてくれたのに。
「絶対に渡さない!」
「絶対に渡さん!」
息ぴったり。仲良しだね。
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
二人仲良くラリアットで沈めた。ご褒美になるが、仕方がない。長い間、姉の動きを見ていたのだ、これくらい朝飯前。
「これでいいのか?」
「私が説得しておく」
彼氏との幸せな未来は後で話すとして、まずは説得だ。何度もしたんだ、なめるなよ。
うるうる瞳&上目遣いのお願いで陥没しました。
大学を卒業して、ついに私の結婚式。姉はもうしている。妹に構う時間を無駄にしないため、籍を入れるだけにする予定だったらしいが、私のお願いで挙げてもらった。姉の晴れ姿見たかったからな。きれいだった。ブーケは私に投げたが。
「ついに、幸せに」
「もちろん、幸せにするよ」
私は今幸せだ。愛する夫と一緒にいるのだから。首輪も勘弁してもらえたし。
「私の妹は宇宙です」
結婚式での姉のお祝いのスピーチだ。しょっぱなから飛ばしているな。
「・・・であるからして・・・やっぱり認めない!」
泣きながら夫に向かってきた。バットをポケットから取り出している。相変わらず謎。
「僕もだ!」
あんたら認めただろ、往生際の悪い。
「往生際の悪い家族は嫌われるよ?」
親友の的確な攻撃、二人は胸を抑えた。ナイスアシスト。
「それでも!」
「認めない!」
認めてよ。
「必ず幸せにします!」
私の夫は戦闘態勢、愛している。
私の熟練のラリアットで、二人を沈めた。
「せ、せめて」
「服を一緒に洗濯」
二人は力尽きた。
「まあ、こんな家族ですけど、よろしく」
「ああ」
慣れたな、夫よ。
「結婚おめでとう!」
会場にいる人たちに祝福されて、私たちの結婚式は無事終えたのだった。
終わった後、私のお願いによって、二人にはまた認めてもらいました。
また、認めないと言うのだろな。そして、なんだかんだ言いつつ、私たちを祝福してくれるのだろう。
あなた達が家族でよかったです。