二十三話 遊戯世界でのイベント
≪プレイヤーエンカウント判定≫
76以上で発生
【3】
【63】
【24】
【69】
【40】
<一度もなし!>
≪①イベント判定(50日に1回:累計10回)(1d100)≫
76以上で発生
【51】
【93】発生!
【48】
【37】
【92】発生!
【45】
【80】発生!
【96】発生!
【39】
【11】
<4回発生!>
とある日。いつものように少年はダンジョンの中でエネミーと戦闘を繰り返していた。
そのダンジョンは洞窟の形を取っており、非常に入り組んでおり、狭く、奇襲を受けやすい構造をしていた。
そしてまた一人、少年に奇襲をかけようとするエネミーが。
触手。
それには麻痺や媚薬成分がたっぷりと含まれた粘液がしたたっており、そういったものに耐性がなければ、即刻身動きを封じられる凶悪な一撃であった。
――しかし。
ゆらり
風に草木が揺れるように、少年はいとも簡単にその一撃を回避した。
深海のような暗い青色の氣。いつの間にか、少年は臨戦態勢に入っていた。
ゆっくりと、少年の視線がレアエネミー【触手男】に向けられる。
――また貴方ですか。
それは以前の遊戯以来の再会。少年に向けられた嫌悪感剥き出しの視線に、【触手男】は鼻息を荒くする。
そして、ニヤリといやらしい笑みをこぼした。
なぜなら、少年は既に罠に引っかかっているから。
ズボボボボボボボボ!!!
壁から突如生えてくる、洞窟の空いた空間全てを埋め尽くすほどの触手の群れ。
それが津波のごとく少年に押し寄せる。そしてその速度は凄まじく速い。
ここは少年とそれなりにレベル差の少ないダンジョンである。故に、この【触手男】もそのダンジョンの恩恵を受け、前回出会ったときよりもずっと高いステータスを備えていた。
――これでチェックメイトです。
油断も慢心もなく。【触手男】は巧妙に罠を張り巡らせていた。
おぞましい波が少年に押し寄せる。
「……」
フッと。少年の姿が消えた。
「なっ……!?」
【触手男】の動揺の声。
この現象は以前も見た。しかしそれは高度な魔術であるとして、術式の形成などにそれなりのタメを要するものであろうと推測しており、不意を突き、なおかつ強化された今のステータスならなんとかできるだろうと【触手男】は甘く見積もっていたのだ。
「ん?」
違和感。
空気が揺らぐような、空間そのものが軋みをあげるような、そんなおぞましい何か。
――ギュゴッッッ
渦を巻くように、空間が圧縮された。
グシャッッッ
【触手男】は塵一つ残さず、空間に押し潰された。
そこから少し離れた場所に少年は立っていた。
いつも通りの昏い瞳で、【触手男】がひしゃげるのを見つめていた。
【触手男】が消滅すると、空間を満たしていた触手は粒子となって消えていった。
そして宝箱が現われる。
少年は宝箱を開けると、中には衣服が入っていた。
おや。少年がそう声をあげるほどには、その衣服は高品質なものであった。
上下セットの衣服。それには非常に多くの魔術式が刻み込まれており、その衣服の性能を劇的に向上させていた。
なるほど、こういうものもあるのか。
少年は感心しながらその衣服を見つめていた。
少し着てみてもいいかも。
そう思った少年は少し服を広げてみると――
――その露わになった衣服の内部には、大量の触手がうぞうぞと蠢いていた。
ポイッ!
衣服は凄い勢いで投げられた。
ゴォォォオオオオオッッッ!!!
すぐさま火の魔術をもって、その衣服の焼却処理がなされる。
少年の中に初めて、対話を試みずにすぐに殺していい存在ができてしまった瞬間であった。
とある男が少年と対峙していた。
レアエネミー【超速カンフー】。
【疾風迅雷】という上位武術を操り、非常に速度に特化した戦士であるのだが……。
――やめませんか?
男は今、流れ出す冷や汗を、染み出す恐怖を抑えきれずにいた。
既に男は手足に深刻な傷を負っており、自慢の超高速を出すことはもはや叶わない。
――できれば殺したくはありません。
深い闇を感じさせるその瞳。圧倒的な実力差を感じる雰囲気。男はそれに完全に気圧されていたが……。
その言葉はひどく男のプライドを傷つけた。
「舐めるな――――ッッッ!!!」
もはや手足がどうなったって構わない。
されどこの一撃だけは。
絶対に、一矢報いてみせる。
そんな想いを込めた男が放った最期の一撃。
その速度は少年の知覚速度をも超え、光に迫らんとする物理の限界に近い速さであった。
ズドンッッッッ!!!!!
凄まじい衝突音。
血飛沫と共に、粉々に砕ける肉体。
――もはや破片となった男は、粒子となって消えていく。
馬鹿な。
なんだその速度は……。
最期の一撃。少年が出した速度は、男の一撃をも上回る速さであった。
粒子となって消えいく最中。
昏い色をした少年の瞳が、男はいやに気になった。
なんだその目は……。
憐れむなよ、畜生……。
そして男は消えていった。
残ったのは、宝箱。
少年は宝箱を開けると、中に入っていたのは……。
――ゲームソフト?
たまに不思議なものがでるなぁ。少年はそんなことを考えた。
とある日。少年はボーッと海を眺めていた。
太陽がない不思議な遊戯世界とはいえ、海の美しさはあまり変わらない。
綺麗。
ピクリともしない表情のまま、少年は静かにそんなことを考えた。
――バシャンンッッッ!!!!
突如、海から何かが飛び出してきた。
少年に向かって突撃してきたミサイルのような影。
しかし、それは空中で急激にスピードダウンする。
――魔術【延々】
ゆっくりと近寄る何かを見て、少年は無感動に呟いた。
――カジキ?
その鋭い吻は、以前戦った非常に素早いレアエネミーと同様の不思議な氣を纏っていた。
ああ、この不思議な氣がもしかしたら上位武術の何らかの作用なのだろうか。
少年はそんなことを考えて、カジキに手をかざした。
知的生命体としての意思は感じる。ただ、この生物は敵意に満ちており、言葉が通じることはなさそうだ。
だから、殺しても大丈夫。
ダンジョンの外で出会ったのがレアエネミーにとっての不幸だったのだろう。ステータスの差があまりにもありすぎる。
せめて、苦しくないように一瞬で葬ろう。
魔のステータス差が大きいが故に、いくらでも魔術で自由に調理できる。
使うのは闇属性の魔術。
――魔術【黒死】
カジキは抵抗することもできず、一瞬でその意識を闇に葬られた。
それは単純に表わすなら、即死魔術である。
本来同格どころか、対策さえしていれば格下にも通じないような魔術であるが、圧倒的なステータス差により、それが通じることになってしまった。
粒子となって消えていくカジキ。最後に宝箱が残される。
少年が宝箱を開けると、中には上位武術書が入っていた。
これは珍しい。
【氣纏魔祓】の上位武術書。
それがどういう効果を持つのかはよく分からないが、あまり有用ではなさそうだと少年は考えた。
少年の現在のステータスの割り振りは、非常に魔術師よりであり、力、体は全く振っていない。
氣を使う武術に関しては、ほとんどが魔術を使った方が有用なのである。
それに、少年には戦闘における選択肢が非常に多い。
下位魔術、上位魔術。それに魔法。それらの種類は非常に多岐に渡り、それらの効果を把握し、状況に応じて適切な選択肢を選べるようになるには、少年にはまだまだ経験が圧倒的に足りていない。
魔術の習熟だけで手一杯なので、わざわざ不向きな武術を使う必要性はないのだ。
それが少年の現状であった。
外れかな……。
上位武術書を見ながら、少年はそんなことを考えた。
≪リザルト≫
○イベント内容(1d12)
一回目【1】 レアエネミー遭遇
二回目【2】 レアエネミー遭遇
三回目【3】 レアエネミー遭遇
四回目【12】??への手がかり
○レアエネミー特性判定(1d5)
一回目【4】特殊なスキルを使える
二回目【5】特殊な武術を使える
三回目【5】特殊な武術を使える
1.ステータスが高い
2.魔法を使える
3.特殊な魔術を使える
4.特殊なスキルを使える
5.特殊な武術を使える
≪1回目のレアエネミー判定≫
○既出キャラ?(1d2)
結果【1】既出
1.既出 2.新規
<触手マン再登場!>
○勝敗判定(1d100)
⇒魔法等の高次戦闘手段を持たないため自動勝利
○勝利報酬(1d6)
結果【2】装備
1.アイテム
2.装備
3.スキル
4.魔術書
5.武術書
6.???
○装備一覧(1d3)
結果【2】防具
1.武器
2.防具
3.装飾品
防具一覧(1d7)
結果【2】服
1.帽子系統
2.服
3.鎧系統
4.ローブとかマント、外套系統?
5.手袋、籠手
6.靴
7.下着
○品質(1d100)
結果【92】+【幸運】スキル+【座敷童子の祝福】バフ
⇒【100】最高
○ネタ?
結果【10】触手
1~9.流石に… 10.触手
<残念ながら超高品質な服は破棄されました>
≪2回目のレアエネミー判定≫
○戦闘相性(1d100)
結果【22】悪い
○勝敗判定(1d100)
⇒魔法等の高次戦闘手段を持たないため自動勝利
○勝利報酬(1d6)
結果【1】アイテム
1.アイテム
2.装備
3.スキル
4.魔術書
5.武術書
6.???
○アイテム一覧(1d8)
結果【6】日常生活関連
1.便利系
2.回復アイテム
3.換金アイテム
4.ステータス向上系
5.戦闘用アイテム
6.日常生活関連
7.グルメ(回復・ステ向上・戦闘用・娯楽複合)
8.ネタ枠
○日常生活関連一覧(1d10)
結果【6】ゲーム系統
1.実用家具
2.観賞
3.生活雑貨
4.PC系統
5.携帯系統
6.ゲーム系統
7.アウトドア用品
8.移動手段系統
9.音楽関係
10.ネタ枠
○ゲーム?(1d2)
結果【1】ソフト
1.ソフト 2.ゲーム機
○どんなゲーム?
結果【4】インスピレーションを得る
1.異世界の神ゲー
2.呪いのゲーム
3.トレーニングになる
4.インスピレーションを得る
5.闇のゲーム
○品質(1d100)
結果【41】+【幸運】スキル+【座敷童子の祝福】バフ
⇒【55】普通
≪2回目レアエネミー設定表≫
○容姿(1d4)
結果【4】
1.異形 2.怪物 3.動物 4.人型
○人種(1d2)
結果【1】普通の人間
1.普通の人間 2.亜人
○性別(1d2)
結果【1】男性
1.♂ 2.♀
○外見判定(1d7)
結果【4】若者
1.幼少
2.少年(小中学生)
3.青年(高校生)
4.若者(大学生から20代前半)
5.大人(20代後半から30代前半くらい)
6.中年
7.老人
○ネタ容姿判定(1d5)
結果【3】普通
5の場合のみネタ
≪外見詳細判定≫
○身長(1d5)
結果【5】とても大きい
1.とても小さい
2.小さい
3.普通
4.大きい
5.とても大きい
○体型(1d10)
結果【3】普通
1.ガリガリ
2.細い
3~6.普通
7.太め
8.デブ
9.マッチョ
10.とてもマッチョ
○容姿(1d4)
結果【2】整っている
1.普通
2.整っている
3.とても整っている
4.やばい
○関係性(1d100)
好感度【44】普通
相性 【28】少し悪い
関心 【84】ある
≪3回目のレアエネミー判定≫
○戦闘相性(1d100)
結果【88】良い
○勝敗判定(1d100)
⇒魔法等の高次戦闘手段を持たないため自動勝利
○勝利報酬(1d6)
結果【5】武術書
1.アイテム
2.装備
3.スキル
4.魔術書
5.武術書
6.???
○上位?(1d100)
結果【13】上位
※基本2分の1判定だが、幸運バフの影響を受けるので、100面ダイスで64以下を出した場合上位武術書。
○品質(1d100)
結果【54】+【幸運】スキル+【座敷童子の祝福】バフ
⇒【68】少し良い
○武術の方向性(1d3)
結果【2】防御より
1.攻撃より
2.防御より
3.両方
<【氣纏魔祓】の武術書を手に入れた>
≪3回目レアエネミー設定表≫
○容姿(1d4)
結果【3】
1.異形 2.怪物 3.動物 4.人型
○動物?
結果【3】魚類
1.哺乳類
2.鳥類
3.魚類
4.爬虫類・両生類
5.昆虫
6.その他
○対話が可能?
結果【2】不可能
1.可能 2.不可能
※不可能なため、関係性に関するダイスを省略
??への手がかりは後日のイベントに回します。
最近、主人公がやべー状態なのもありますが、レアエネミーとの戦闘はバランスが悪いかなと思い始めたので、この後の仕様を変更したいと思います。
300日までのレアエネミーは上位魔術、上位武術、上位スキルという選択肢がありますが、それ以降は魔法か想顕武術、覚醒スキル所持者限定のやべーやつらのみにしましょう。
あと、今回は適当に決めましたが、ダンジョン内での遭遇かダンジョン外かも、そこら辺しっかり決めることにしましょう。
○後書き
主人公の魔法がどう解釈されたのか、みなさんは分かりますかね?私はこれを思いついた時、すごく良いアイディアだと自画自賛しました。
主人公の魔法は一つです。みなさんもどんな魔法なのか予想してみてください。
次の話では、ついに100の倍数のクッソ強いボスが出てきます。こいつら合計3回も主人公に魔法で戦闘をスルーされているんだよなぁ……




