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今日も僕たちは生きてます
「……また、アイツに殴られたの?」
そう言って、僕のお腹に出来た痣を優しく撫でながら呟いていた。
「痛くないから大丈夫だよ?」
だから、そんな辛そうな顔をしないで。あなたがいてくれてるから僕は生きていけてる。
「だから、そうやって自分を追い詰めないで、お願いだから」
悔しいのだろう。歯を食いしばって、口元から血が出ていることにも慣れきた。
「血、また出てる」
「……ああ、悪い」
「あなたは、もう自分を傷付ける必要はないんだから」
今日も、あなたに会えたことが僕の幸せです。