序文にかえて
「維摩詰所説經」鳩摩羅什訳(漢文)を底本/「維摩経」長尾雅人訳(現代日本文)を参考に、あとは勝手に脚色
某氏のリクエストにお応えし、仏典脚色ノベルの第三弾は「維摩経」です。
聖徳太子も読んだと伝えられるこのお経、内容は大乗仏教の基本となる考え方を物語形式の会話で表現したもので、奈良時代以降の日本文化に大きな影響を与えた経典の一つですが……これをおバカ小説にしたら、はたしてどうなちゃうのでしょうか?
例によって、初心者向きの解説や、個人的感想/ツッコミなどを交えた内容ですが、不要な方はそのへん読み飛ばしちゃってください。
解説は、できるだけ一般的な立場からにして、特定宗派的解釈にならないように気をつけます。つっても、一人で書くんで、多少の偏向は出ちゃうでしょうが、、、
もし翻訳や解釈に間違いがあったらこっそり教えてくださいね。人知れずひそかに訂正しますから。(汗)
あと、しつこいようですけど意図的な脚色や追記を「誤訳!」と糾弾したり、特定宗派の思想と噛み合わない解釈だからと「邪教!」とか言ってこないようにお願いします。これは学術的翻訳でも布教目的のドキュメントでもなく、ただの読み物、趣味的娯楽小説を意図してますんで。
ちゃんとした内容を知りたい方は、古代インド語からの現代日本語訳の本も出てますから、そちらに当たってくださいませ。
では、古代インドへの、ムードはファンタジーだけど会話はやたらと理屈っぽい旅に、しばしおつきあいのほどを☆
南無、維摩居士。(合掌)
執筆中に参考にさせていただいたサイト
PIICATS (仏教の勉強)
http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/
日本テーラワーダ仏教協会 (パーリ仏典を読む)
http://www.j-theravada.net/
ありがとうございました。(^人^)