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3話:出会い

3ヶ月ぶりの投稿です。色々と忙しくて、投稿が遅れたしまいました(言い訳)

俺は、動く事が出来なかった。


まさに風景との同化・・・いや、同調と云えばいいのだろうか・・・


少女が、風景に溶け込んだのだのか

それとも風景が少女に飲み込まれたのか

それは、まるで絵画を見ているかの如く、琴線を振るわせた。



そう、俺の時は止まっていた。



「誰?」



突如、少女は振り返ると俺を見据える。


「あ、俺は---------------------------------------え?」

ミエテル?

少女は怪訝そうな表情をしながら首を傾げる。


「お・・・お前、見えてるのか?」



少女は、ニコッと微笑む。



見えている------


こういう場合は、どうしたらいいんだ?

とりあえず、耳元まで行ってとっとと宣告してしまうか?

いや、見えている以上は安易に近付けない・・・

思考フル回転であるが、混乱に近い状態だった。



「おじさんは、誰?」


「お・・・おじさん?・・・俺が・・・・・・ちょっと待て!俺はまだおじさんなんて歳じゃないぜ」

などと少女相手にムキになる俺-----


「じゃあ、お兄さんだね」


お兄さん?それもまた引っ掛かりを覚える。

確かに、人間と死神では寿命が違う。

あっちの世界じゃまだまだ若造なのだが、こっちの世界で生きていたら、妖怪だ何だと恐れられるくらいは生きている。


って、事は・・・俺は、どう呼ばれるのが妥当なのだ?


おじいちゃん・・・・・・・・?


頭をぶんぶんと振り乱す。


ありえん・・・何を考えているんだ俺は。


「おじさん?」

少女は、キョロキョロと忙しなく辺りを見渡す。


どう呼ばれようがそんな事関係・・・・・・・ん?


「おじさん・・・・」

少女は、寂しそうな表情をすると俯いた。


と、同時にナースシューズの音が病室の前で止まるとカラカラとドアがスライドし看護婦が中に入ってきた。

「あら、また窓を開けて・・・駄目って云ったでしょう」

若いナースは、開口一番大きなため息を吐く。

「あ!看護婦さん、さっきおじさんが来てたんだよ」

少女は、満面の笑みでナースに俺との出来事を告げる

「おじさん?」

ナースは、首を傾げながらスリッパをパタパタと鳴らし窓際へと歩を進めた。

「うん。でも、おじさんは、おじさんって呼ばれるのが嫌みたい」

身振り手振りで、ナースに伝えようとするが、ナースは首を傾げるばかりだ。


しかし、さっきから気になっているのだが少女の視線とナースの位置がずれているのはなぜなんだろう?


窓を閉めると、ナースは少女の検温と2,3質問をして病室を後にした。


その時も、少女の視線とナースの位置はずれていた・・・


静まり返った病室。少女は、仕方なく眠る事にしたのか横になった。

俺は、というと・・・さっきから、ずっと同じ場所に立ち尽くしていた。


看護婦には、俺の姿は見えなかった・・・

なぜ、この子には見えるんだ?


ん?待てよ・・・黙っていたら気がつかなかったな。

声は、聞こえているのか・・・


まさか・・・。


まぐれだな・・・・うん。まぐれ。


など、自分の中で、色々と先ほどの少女との不可解なやり取りを検証する。

とにかく、もう一度声をだして見よう・・・それで、はっきりするはずだ。


たかが、人間に死神の声が聞こえるはずがない。

自分に言い聞かせると恐る恐る声を掛けてみる。

「お、おい・・・・」


すると、少女はベッドから飛び起きるようにして、上半身を起こした。


「うわっ!」

俺は、驚きのあまりその場でしりもちをつく。

「おじさん!まだ、居たの?」

少女は、目をキョロキョロとさせながら声の出所を探しているようだ。


声が聞こえて、見えないはずは無いのだが・・・


やはり--------


「君・・・目が見えないのか?」

俺は、思わずそう云っていた------------------


少女は、ようやく私の位置を把握し、にっこりと微笑むと、



コクンと頷いた--------------




これからは、ちゃんと更新して行くつもりですので、よろしくお願いします。

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