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閑話 思考の違う目線

ライナシアとフローリアの会話を聞いていたオリアニア様が呆れた顔で声を掛け、その後に真剣な顔になり話をする。


「話を聞いていたがライナシアの言う通りだ・・しかもチームを組んで研究されるような事だぞ?やはり魔術師団に入らぬか?国から研究資金がおりるから研究し放題だぞ?」


オリアニア様の提案にフローリアは考えるそぶりもせずに口を開く。


「お断りしますよ。私はアグリで研究をしていたい。あそこには色々なものがあるから」


その言葉を聞きオリアニア様は少し残念そうな顔で口を開く。


「残念だ・・・・・む?そう言えば其方がS級探索者と言う報告があったが本当か?」


え?フローリアがSランク探索者?凄いじゃない!!と思っていたらフローリアは頷き口を開く。


「本当だよ。研究資金を稼いでたらS級探索者になってた」


・・・・・・・・・・・そんな理由でSランク探索者になったの?別の意味で驚きよ!!


フローリアの答えにオリアニア様が少し考えた後に口を開く。


「なら其方に指名依頼を出したいのだが受けてくれるか?」


ん?オリアニア様が指名依頼を出す?騎士隊や魔術師団にいる人に頼めばいいのに?と私は首を傾げる。


「実は帝都近くの山にかなり状態のいい『シルドニア王朝』の遺跡が発見されたのだ、その調査と調査隊の護衛を頼みたい」


え?シルドニア王朝遺跡の調査にフローリアを加えるって事?何で?と思っているとそれを聞いたフローリアは目を輝かせて頷き口を開く。


「受けます!!」


もの凄い乗り気だ!!え?フローリアもシルドニア王朝に興味があるの?と思っていると話を聞いていたライナシアがオリアニア様に視線を向けて口を開く。


「オリアニア様?私は帝都近くで発見されたという話を聞いた事がありませんが?」


ライナシアの質問にとオリアニア様が真剣な顔で口を開く。


「1月前に地震があってな、帝都近くのフラス山の岩盤が崩れてそこに横穴が出来たらしい、そこを探索者が調査したら見つかったそうだ」


それを聞きライナシアは納得したのか頷く。

ライナシアの隣にいるフローリアは真剣な顔で口を開く。


「私は依頼を受けてもいいけど一応ギルドを通して欲しい」


確かにギルドを通しておかないと面倒な事になりかねないわね、しかも話を聞く限りフローリアはSランク探索者・・・・立場上しっかりと規則を守らないと何を言われるか分からないわ。

その話を聞きオリアニア様は真剣な顔で頷く。


「わかった、依頼を出しておくので後でギルドに顔を出しておいてくれ」


フローリアはその言葉に頷きそれを見たオリアニア様は話を続ける。


「調査隊の中にライナシアも入れる予定だからそのつもりで」


その言葉にライナシアが嬉しそうな顔になり頷き口を開く。


「わかりました、部下は連れて行っても?」


「20人選べ」


多分その人数・・・調査隊の護衛も兼ねてるって事ね。


「はい」


その返事を聞いてオリアニア様が真剣な顔で口を開く。


「私も行きたがったが今は別件で動けない、セルストーレの調査隊の護衛と部隊の指揮はお前に任せる」


「はい」


ライナシアの実力と指揮ぶりはかなりのモノだから納得。


「それじゃあ私はこれで失礼しますね」


そう言ってオリアニア様に背を向けるフローリアをみてライナシアがオリアニア様に視線を向けて口を開く。


「オリアニア様、今日はこれで失礼してもいいでしょうか?」


「うむ、遠征ご苦労だった、遠征参加者は一週間の休暇を許すのでゆっくりとするといい」


「ありがとうございます、皆も喜びます」


私達は訓練所から出て街へと向かうべく城の門へと歩き出した。




ライナシアとフローリアを見送った後に私はオリアニア様に視線を向けて口を開く。


「オリアニア様・・・・何故フローリアに指名依頼を?魔術師団だけで十分では?」


私の質問にオリアニア様は真剣な顔で口を開く。


「フローリア・ランズの我々とは違う思想の目線が欲しかった。フローリア・ランズは我々とは違う思考をし別の物を見ている・・・かもしれん。だから遺跡に行った時に調査隊の見つけられないものを見つけれる・・・そう思って声を掛けたのだ」


・・・・・・・物凄く納得した!私達に【無詠唱】と言う考えはなかった・・・つまりフローリアは思考の柔軟性を持っている。

だからもしかしたら私達が見逃した物を見つける可能性があるという訳だ。


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