笑うその顔が怖いです!!
「もうやめてよね・・・恥ずかしいじゃない」
アディさんの言葉に困った顔をしてそう言うエミットさんのアディさんは真剣な顔で口を開く。
「だってこれから共に過ごす仲間なんでしょ?だったらエミットが寂しがり屋でか恥ずかしがり屋で人見知りでよく寝坊をするとか知ってもらわないといけないじゃない」
エミットさんがその言葉を聞き顔を真っ赤にしてアディさんに飛びつきながら口を開く。
「やめてよアディ!!恥ずかしい!!」
・・・・・・・・・・・・・・・何で美人さん達が戯れる姿ってみてて癒されるんだろうね・・・・温泉で受けた心のダメージが癒されていく気がするよ。
エミットさんとアディさんが戯れているとマリーさんが手を挙げて口を開く。
「えっとアディさん・・・でしたよね?貴女が言った事全部もう知ってますよ?もうエミットとパーティーを組んで4年目ですから、だからエミットがそんなポンコツでも優秀なのもわかってますよ」
・・・・・・・マリーさん・・・・・・・『ポンコツ』って言葉を笑顔で言う事は無いと思うんですけど?そう思うのは私だけなのかな?
「それを知ってて受け入れてくれたのね!本当に安心したわ!!」
マリーさんの言葉を聞いてホッとするアディさん・・・・・・・・・・・・まあ本当に心配してたのはわかるけど・・・・・顔を赤くして小さくなってるエミットさんが可哀想だと思うのは私だけかな?頑張れエミットさん!!
「あ」
マリーさんと話をしていたアディさんがそう言った後口を開く。
「そう言えば此処に来てくれたのは食べに来てくれたのよね!座って!!!今旦那に作ってもらうから!!」
そう言って店の奥へと入っていくアディさんを見送っていると顔を赤くして小さくなってるエミットさんが溜息をついた後立ち上がり口を開く。
「ここに来たのは間違いだったわ・・・・もう仕方ないから座って待ちましょう」
そう言って近くにあるテーブルに設置されてる椅子に座ってもう1回溜息をつき、遠い目で何処かを見始めるエミットさんを見習い私達も椅子に座る。
「頑張れエミットさん」
「うん」
私がそう励ますとエミットさんが遠い目をしたまま頷く。
「ほらエミット、気にしたらだめよ?私達はそんな貴女とパーティーを組みたいと思ったんだから」
「そうよ?ガレスも貴女の事を認めてパーティーを組んだんだからね」
マリーさんとフィーリアさんが慰めるようにそう言っていたらごつくて顔つきの悪い男性と一緒にアディさんが料理を持っいて戻って来た。
「久しぶりだなエミリア、さあ食ってくれ」
どうやらこのごつい男性がアディさんの旦那さんらしい・・・・美女と野獣って感じだ・・・・意外過ぎる!!
「久しぶりねモリッツア・・・相変わらす美味しそうな料理ね」
私はその言葉に持って来てくれた料理を見ると皿の上にはローストした肉と様々な野菜を使ったスープと焼き立てパンが鎮座していた。
「確かに美味しそう」
私がそう呟くとそれを聞いたアディさんの旦那さんが『二カッ!!』と笑い口を開く。
「だろう?料理は見た目からってな!!これでも見た目にもかなり気を使ってるんだぜ?」
自分の料理を褒めてもらえたのが嬉しいのかそう言って来たんだけど・・・・・笑うその顔が怖いです!!・・・・・とわ言えずに何度も頷く。
「それじゃあいただこう」
エミットさんがそう言ったので私達はフォークを握りしめて目の前の御馳走に手を伸ばす。
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