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これで良し!!

アグリ行きの馬車には私、マリーさん、フィーリアさん、そして王都から一緒に乗っていたもう一人の男性の探索者の4人だけだった。


「やっぱり辺境に行く人って少ないんだね」


がらがらの馬車の中を見ながらそう言うとマリーさんが苦笑しながら口を開く。


「今日は少ないって事だと思うわよ?」


私はそれを聞き首を傾げる。


「アグリの近くに【悠久の森】っていう魔の森があるのは知ってるわね?」


その言葉に頷き口を開く。


「もちろん」


「【悠久の森】ってアクセリア帝国の国土の2割を占めてるって知ってる」


その言葉にも頷く。


「で、【悠久の森】の中にはかなりの数のダンジョンがあるのが確認されてるのよ、だからアグリには大勢の探索者や商人が集まるの、この馬車がガラガラなのは偶々ね」


ダンジョン・・それは様々な魔物が出たりや希少な鉱石が取れる不思議な場所らしい。


「行ってみたいかも」


ダンジョン内なら思う存分魔術が使えるし!

とか話していたら御者さんがいきなり悲鳴じみた声を上げた。


「ひっ!」


その声を聞きマリーさん達は飛び出すように馬車を出てすぐに足を止めて上空を見上げていた。

それを見て私も馬車から顔を出して空を見上げる。


「お」


見上げた先には大きさが3メートルはある魔物が2匹・・・馬車の真上を旋回していた。


「ワイバーン・・・・・」


マリーさんが絞り出すように呟いた言葉を聞きもう一度魔物を確認するように見上げる。


巨大な体は茶色く腕と羽が一体化したような感じ、それと尻尾が物凄く長い。


「初めて見た」


本では見た事はあるけどやっぱり実物は物凄く強そうだ。


「ダメだ・・・2匹も居たら逃げられない」


マリーさんが真っ青な顔をしながら呟き、男性探索者も悔しそうな顔でワイバーンを見上げている。


「え?倒せるでしょ?」


私がそう言うとフィーリアさんが悔しそうに首を左右に振り口を開く。


「今の私達には無理よ・・・ワイバーン1匹でやっと勝てるかどうかって所なの・・・・ワイバーンの魔物のランクはAなのよ」


Aがなにかは知らないけどあれくらいだったら勝てるんだけどな。

私は馬車を下りて口を開く。


「あれの相手は私がするよ」


「「「は?」」」


私は驚く3人に構わず上空で旋回しながら私達を狙ってるワイバーンに右手を向けて口を開く。


「【エアブレイド】」


私が風魔術【エアブレイド】を使うと飛んでいるワイバーンの1匹が首が切り飛ばされ首を失ったワイバーンが落下し始める。


「「「は?」」」


落下するワイバーンを驚いた顔で見てる3人を放置して残るワイバーンをさっきと同じように【エアブレイド】を使って首を撥ねる。


「これで良し!!」


私の魔術が通用したのが嬉しくて思わずガッツポーズをとるとフィーリアさんが我に返り慌てて口を開く。


「いやいやいやいや!!!何で【エアブレイド】でワイバーンが倒せるのよ!!」


フィーリアさんは何を言ってるんだろう?と思い首を傾げ口を開く。


「フィーリアさんも魔術師ならわかるでしょ?【エアブレイド】を使っただけだよ」


私がそう言うとフィーリアさんが首を左右に振り口を開く。


「貴女の【エアブレイド】がおかしいの!見て!!我が敵を切り裂け【エアブレイド】!」


首を無くして動かなくなったワイバーンにフィーリアさんが【エアブレイド】を放つ。


「ね?私の魔術では傷一つつかないの、って言うか下級魔術の【エアブレイド】で普通ワイバーンには傷なんて付ける事は出来ないのよ、ましてや首を落とすとか初めて見たわ!!」


え?私の魔術はおかしくないよ?


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