成長期が終ってないだけだよ！！
お金に関しては１リエン→１円です
この世界の硬貨は１リエン硬貨 ５０リエン硬貨 １００リエン硬貨 ５００リエン硬貨 １０００リエン硬貨 ５０００リエン硬貨 １００００リエン硬貨 があります。
時間や距離や大きさを表す時はは私達と同じ表現を使いたいと思います。
驚くおじさんに私は頷き口を開く。
「セレストーレの卒業生に贈られるネックレスだよ、しかもこれは上位三人に贈られる特別製」
卒業生に贈られるネックレスには２種類ある。
１つは魔法銀で作られたネックレス、そしてもう1つは首席・次席・三席の３人だけに贈られる希少な鉱石・・・・オリハルコンで作られた特別製のネックレスだ。
もちろん私は首席だったから特別製を持っている、このネックレスの話はほとんどの人が知っている事なんで身分証明代わりにおじさんに見せたのだ。
因みに何故鷹を模しているかと言うとセレストーレを作った魔術師の使い魔が鷹だったらしい。
「ちっちゃいのに凄いなお嬢ちゃん」
ちっちゃいのは余計だよおじさん！！確かに今の私はだ１３５ｃｍけどまだ１３歳ですから！！
「まだ成長期が始まってないだけだよ！！」
あ！思わず声に出してしまった！！と思っておじさんに視線を向けるとおじさんが笑いながら口を開く。
「馬鹿にした訳じゃないんだすまんね、しかし本当に凄いなお嬢ちゃんは」
しみじみと私を見ながらそう言って来たのであたしは肩を竦める。
「それでどの馬車がアグリに行く馬車なの？」
私がそう言うとおじさんが頷き口を開く。
「あの馬車・・・・・あの馬車に乗って一月かけてウルミアって街まで言った後にアグリ行の馬車に乗り換えるんだ、その後約一月かけてアグリに行く事が出来る」
約２か月の馬車の旅かまあ仕方ない。
「でも本当に行くのかい？辺境都市アグリは魔の森と言われる【悠久の森】が近くにある街で強い魔物がうようよしてる場所だぞ？」
だからこそ私は辺境都市アグリに行く事にしたんだ、私はこれから魔術の研究を本格的にしたいと思ってる。
けど研究した魔術を使う場所がなければ実験も検証も出来ないじゃん？だからそれなりの強さを持つ魔物がいて魔術を気兼ねなく使える場所がいいと考えてアグリを選んだ。
「いいんだよ、あの馬車ね？教えてくれてありがとう」
私はおじさんにお礼を言って教えてもらった馬車へと向かい、その馬車の４０代位のおじさん御者に声を掛ける。
「この馬車に乗せてもらいたいんだけどいいかな？」
そう声を掛けると御者さんがダルそうな顔で私を見た後頷き口を開く。
「俺の馬車はウルミア方面行だぞ？いいのか？」
「それをしっかりと聞いて来たんだよ、よろしく」
「どこまで行くつもりだ？それによって料金が違うぞ？」
それを聞き私が『ウルミア』と言うとおじさんが右手の掌を上に向けて私に差し出して口を開く。
「なら１万リエンだ」
私は懐から財布を取り出して硬貨で１万リエンを取り出しておじさんに渡す。
「確かに受け取った、出発は後３０分後だ」
私は頷き口を開く。
「馬車の中で待っててもいい？」
「すきにしろ」
私は頷き馬車に乗り込み荷物の中から本を取り出して読むことにした。
「そろそろ馬車を出すぞ」
どうやら本を読んでいたら３０分経ったらしい。
私は本を読むのを止めて周囲を見ると１５人ほど乗っていた。
高齢の夫婦、剣を持った男性、仲良く話をしている同じような歳の女性同士・・・と様々な人達で馬車内が少し賑やかな空間となっていた。
「ねえ君・・・１人なの？」
そんな中で本を読んで過ごしていたらさっき見た女性二人組がこえを掛けて来た。
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