閑話 後始末の話し合い2
セスナスタ様は私の返事を聞いて頷きその後に真剣な顔で口を開く。
「それとこれからもキルアスキルがフローリアを標的にすると思うが何か考えはあるのか?」
今回リアを狙って捕まったのだからキルアスキルも本格的に狙う可能性も高くなる・・・かもしれない。
「一応あの子の家の両脇に国が出資して家を建てました、片方の家にはあの子のお世話兼護衛の女性が、もう片方の家に騎士達4人が詰める予定です」
調査隊の護衛の名目でついて来た騎士達があそこに『遺跡の監視』の名目で住むことになってる。
私がそう言うとセスナスタ様が少し考えた後に口を開く。
「国が保護したがる探索者か・・・一度会っておいた方がいいな」
うわぁ・・・・頑張ってリア!
「でもあの子は領主様との面会なんて嫌がりますよ?」
一応逸らせるようにそう言って見るとセスナスタ様が笑いながら口を開く。
「アグリじゃそんな奴は珍しくないから気にする事は無いさ。フローリアが会いに来るんじゃなくて私が会いに行こう」
・・・・・・・・・・・・・・ごめんリア・・・なんかもっと酷くなった!!そんな事を笑いながら『フローリアに会いに行く』と言い放つセスナスタ様を見て深い溜息をついた。
「ならセスナスタ様」
私は溜息をついた後に真剣な顔で口を開く。
「何かしら?」
首を傾げるセスナスタ様に話しを続ける。
「お願いしたいことがございます」
私がそう言うとセスナスタ様が真剣な顔になり私を見て来たので私は話しを続ける。
「あの子が狙われてる事は言わないでほしいのです、理由としてその過程で護衛がついている事を知られる可能性がありますので」
これは陛下やリリア様の命で動いている事を知られるのは避けた方がいいという考えからだ。
そう思っているとセスナスタ様が真剣な顔で口を開く。
「そのうち本人が気がつくのではないか?」
確かにその可能性はあるけど私は低いと考えている。
「その可能性は低いと考えています、あの子は【魔術】や【魔法】以外の事は無関心・・・・・というかあまり気にしない性格ですので」
私がそう言うとセスナスタ様が少し考えた顔になる。
「ですのであの子はそのまま研究に没頭してもらい私達があの子を支える・・・と言う感じで暫くは過ごしたいと考えています」
私の任務は主に3つ・・・・遺跡の調査とリアの研究に関する知識を調べる事とあの子を狙うものからの護衛だ。
その為に情報部からも何人か来ているし護衛に関しては騎士団から4人とディアナが『調査隊の護衛』の名目で来ている。
「ふむ・・・・・なら何かあった時は私に言うと良い、手を貸そう」
「ありがとうございます」
私はお礼を言って頭を下げる。
「陛下とリリア様が気にかけているのであれば私も手を貸さなければ怒られそうだからな・・・・と冗談はここまでにして行こうか」
「は?」
私はセスナスタ様の言葉に意味が分からずに首を傾げるとセスナスタ様が微笑みながら口を開く。
「フローリアに会いに行くと言ったであろう?」
あ・・・・本気だったんだ。
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