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その流派名が駄目なんだよ!!

つまりは国に仕える人達しか知らないって事ね、それならまあいい・・・・・のかな?そう思っているとシアが口を開く。


「ちなみに私も使えるわよ?」


「は?」


シアの言葉に今度はシアをガン見する。


「何を驚いてるの?あの時に私も参加してたじゃない?だから私も手伝ったわ」


ここに共犯者がいました!!誰か捕まえて!!と思ってシアを見てたらシアが口を開く。


「でも実際にこの魔闘術は私達魔術師の身を守ってくれるのよ、私だって様々な任務を受けたけどその任務の中で戦闘になり接近戦になる事もあってこの魔闘術に命を救われた事も多いわ」


まあ役に立つのはいいんだけど・・・・その流派名が駄目なんだよ!!そう思いながらももう一つ気になる事を聞く為に口を開く。


「それと何でゴブリンの頭が弾け飛んだの?どんな魔術を打ち込んだの?」


『普通に殴ってゴブリンの頭が弾けとんだ』とか言うんだったらドン引きなんだけど?とかお思いながらユリアンに尋ねるとユリアンが微笑みながら口を開く。


「あれは当たる瞬間【エアインパクト】を打ち込んだのよ、頭が弾けとんだのは【エアインパクト】の引き起こす現象・・・空気の塊を作った後に対象物にぶつけて破裂させる・・・という現象が顔面間近でその破裂前に空気が口から入った後に破裂するように調整してるからああなるのよ」


私はその説明を聞き感心し口を開く。


「さすがユリアン・・・・・簡単に言ってるけど凄い事をやってるね」


狙って魔術を発動させるとか高レベル魔術師でないと出来ない事だからね。

私がそう言うとユリアンがジト目で私を見て口を開く。


「リアも出来るでしょう?しかも私の話を聞いただけで再現できそう」


「うん出来る」


今度私も接近戦をする事になった時に使わせてもらうよ!!


「これだから天才は」


溜息をつきそう言うユリアンに首を傾げると、ユリアンが更にため息をついて口を開く。


「私はこれを使いこなすまでにかなりの実戦を必要としたのよ?それを『すぐに使えます!』とか言われればもう溜息をつくしかないでしょう?」


「ん?何で?」


私がそう言うとユリアンだけではなくシアとディアナまでもが溜息をつく。


「もういいわリア、戦闘も終わったから魔物の死体を処理して旅を再開しましょう」


ゴブリンってギルドに持って行ってもあまりお金にならないから焼却処分のほうがいいからね、


「なら私も手伝おうか?」


さっさと処理して旅を再開したいからね!!と思ってシアにそう言うとシアが真剣な顔で首を左右に振り口を開く。


「魔術師団がやるわ、帝都を出てからまだ何もしていないからね」


おお!!さすが魔術師部隊の隊長!!カッコいい!!


「さあ!手分けしてゴブリンの死体を焼却するわよ」


シアが部下にそう言った後に指示を出し始めたので私は馬車に戻り一緒に乗っているディアナに声を掛けようと視線を向けるとディアナが何故か残念そうな顔で座っていた。


「どうしたのディアナ?もしかして馬車酔い?」


私がそう聞くとディアナが首を左右に振り口を開く。


「・・・・・・・・・・戦闘に参加できなかった」


「は?」


え?何言ってるのディアナ?


「私も戦いたかった」


・・・・・・・・・・・本当に何言ってるんですかディアナ?あんたそこまで戦闘狂だったの?こわっ!!




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