閑話 勧誘2
私は混乱しながらも少しでも情報を得ようと口を開く。
「何でリアが出てくるの?そもそも伯爵家がリアの世話をするとかおかしくない?」
混乱してるせいで敬語を使わす素の状態で話してしまったけどそれどころじゃない。
私の質問にギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「あのお方はこの国になくてはならない人となりました、ですので信頼できる者をあの方のお傍に置き危険を遠ざけ過ごしていただく事を念頭に入れ話を進めています」
私はその答えに首を傾げる。
「え?この前リアと話したけど何も変わってなかったわよ?」
その言葉にギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「リア様のお力は陛下も認められ、陛下とも直接お会いになられております」
ちょっとリア!!あんた本当に何をやったのよ!!平民が皇帝陛下と直接話すとかおかしいでしょ!!
と更に混乱しているとギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「今はまだいいのです、ですがアグリに戻った後の事を陛下も皇后様もルナード伯爵様もフローリア様の事を案じております」
本当に何をやったのリア!!
「あの・・・・それって引き受けたら私はアグリに行くって事ですか?」
私がそう聞くとギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「そう言う事になります、アグリでフローリア様と共に過ごしていただき危険を遠ざけてもらう・・・・・・無論その間は伯爵家からお給金をお出しします」
だから『ルナード伯爵家に仕える』という表現になるのね。
と感心してるとギレスさんは話を続ける。
「もちろん危険手当も含まれますから月に500万リエンお支払いしましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・は?
「えっと?」
聞き間違えした!と思ってギレスさんを見ると真剣な顔で口を開く。
「500万リエンです」
「いやいやいや!!高すぎでしょ!!!」
と思わずツッコむとギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「あのお方にはその金額以上の価値があるという事です、それに貴女には護衛以外にも食事や家事の事もお願いしたいと思っているのです」
「それはいいですけど、なんか条件が良すぎるんですが」
私の言葉にギレスさんが真剣な顔で口を開く。
「それだけ危険度もあると思ってください」
ギレスさんは言いたい事を全部言ったのか黙ったまま私を見ている。
「2つ質問があります」
私がそう言いうとギレスさんは真剣な顔で頷き口を開く。
「伺いましょう」
頷いたのを見て私は口を開く。
「護衛は私1人ですか?何かあった時私1人では対処できないでしょ?」
その言葉にギレスさんが口を開く。
「『身近にいる護衛』という事に関してはもう1人・・・ディアナ様・・・・・腕の立つ人はいますので2人ですね、あと国から『遺跡調査』の名目で騎士20と魔術師が20人がアグリに行く事になっています」
本格的な護衛が付くの?これ本当にやばくないかしら?でも・・・・・・私はあの子に借りがあるのよね。
「もう1つ・・・・何故私なのですか?」
私は探索者をしてたとはいえ引退し食堂をやってただけの人間だ、私よりも優秀な人なんていくらでもいる。
そう思いながらそう聞くとギレスさんが微笑みながら口を開く。
「それはあの方が貴女の事を信頼していたからですよ」
「受けるわ」
そんな言葉を聞かされたら受けるしかないでしょう?まあ借りもあるしね!!
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