びっくりなんだけど!!
ニコニコと私達を見つめている受付嬢にマリーさんが声を掛ける。
「聞きたいんだけどワイバーンとロックドラゴンの買い取り価格を知りたいの」
受付嬢はマリーさんの言葉にニコニコ顔から真剣な顔になり口を開く。
「今のワイバーンの買い取り価格は400万リエン・・・それとそのワイバーンの状態により価格は前後します。それとロックドラゴンの買い取り価格は600万リエン・・・これも先ほどのワイバーン同様にぞの状態により価格は前後します」
おお!!これはかなりの研究資金を得る事になりそうだ!!
「首無し体は無傷の状態だったら?」
フィーリアさんがそう聞くと受付嬢は少し考えて口を開く。
「買い取り担当の職員では無いので断言できませんが先程言ったより高く買い取りになると思います」
おお!嬉しいね!!
「ワイバーンとロックドラゴンを討伐なされたのですか?でしたらあちらの買い取りカウンターで査定させて頂きますが?」
それを聞きマリーさんが少し困ったような顔になり受付嬢にそっと接近し口を開く。
「ねえ・・・・登録者じゃないんだけど大丈夫?」
一応小声で受付嬢にそう聞くと受付嬢が驚いた顔になり口を開く。
「貴女は登録をしていないのですか?でしたらすぐに手続きが出来ますが?」
マリーさんはその言葉に首を左右に振り小声で話を続ける。
「信じられないだろうけどワイバーンとロックドラゴンを倒したのあの子なのよ・・・13歳で」
私に視線を向けてそう伝えると受付嬢が苦笑しながら口を開く。
「冗談はよしてください、13歳の子供がワイバーンとロックドラゴンを倒せるわけ・・・・・・あ」
わたしはそう言われると思いペンダントを取り出して受付嬢のお姉さんが見えるようにかざす。
「って事で売りたいんだけどさっきの価格で買ってくれる?」
マリーさんが受付嬢に小声でそう言うと受付嬢のお姉さんが私達を見て驚いたように立ち上がる。
「ん?どうしたの?」
いきなり立ち上がる受付嬢をみてマリーさんも不思議に思いそう聞いていたけど、受付嬢のお姉さんは私達を見て何も言わない。
「話は聞いた・・・・・少し顔を貸せや」
私達の後ろからそう言う風に男性の声が聞こえたので振り向くと2メートルは越えた身長と絞り込まれた体を持つ怖面の男性がジョッキを持ちながら立っていた。
どうやら受付嬢はこの酔っ払いを見ていたようだ。
「貴方は?」
フィーリアさんが警戒しながらそう聞くとジョッキを煽り飲みほした後にニヤリとしながら口を開く。
「俺はこの辺境都市アグリ、ギルドマスターのメッツ・サラーガスだ」
え?この怖面の男性がギルドマスター?びっくりなんだけど!!
「でだ、さっきワイバーンとかロックドラゴンって言葉が聞こえて気になってきてみれば面白そうな話をしてるじゃねえか、少し話がしたいから少し付き合え」
え?私怒られるの?めっちゃ怖いんだけど?私13歳の小娘だよ?怖いのは嫌だよ?
「って事でセスナこいつ等は俺が相手する、ったく美味い酒を呑んでいたのに」
そう言って歩き出し・・・数歩進んで立ち止まり振りかえり口を開く。
「ほれさっさと来い」
私達は仕方なく酔っ払いの後について行く事にした。
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