文句はないでしょ!!
お久しぶり・・・・?なのかな?
懲りずに新作を考えてきましたので宜しければお付き合いくださいw
アクセリア帝国の帝都アクセリア・・・・・帝都の端のほうに作られた歴史ある魔術大学で今日卒業式が行われていた。
とても広い講堂で有難くも無い話声が響き、それを聞いている大学生の中にいる不釣り合いな人間・・・・赤髪のショートカット身長135cmの女の子がジト目で口を開く。
「何で私が・・・・」
有難くも無い大学長の話を聞きながら私がそう呟くと私の隣にいる金髪碧眼でポニテの美人が口を開く。
「仕方ないじゃないリア、貴女が首席なんだから」
「別に次席のシアでもいいじゃない、貴族なんだし」
私がそう言うと金髪碧眼でポニテの美女・・・・ライナシアが顔を顰めながら口を開く。
「いえいえここは首席が挨拶しないといけないでしょう」
そう・・・私がふてくされてるのは首席として卒業生代表挨拶をしなくちゃいけないからだ。
さっさと卒業したかったから頑張っただけなのにまさか最後に人前で『挨拶をしろ』って言われるとは思わなかった!!
などと考えていたら有難くもない大学長の話が終り進行役の男性教員が口を開く。
「では卒業生代表第120期首席卒業生フローリア・ランズ」
それを聞き溜息をついた後に席を立ちさっきまで有難くも無い話をしていた場所へと向かい歩きそして皆を見渡す所に立ち・・・思いっきり溜息をついた後口を開く。
「本当に年寄りって無駄話がすきだね、あんなに長々とくだらない話をしてさ」
あたしの言葉に『ぶほっ!!』とか『クスクス』とか笑う卒業生を見てあたしは肩を竦める。
まあ『だから私はあの子娘を卒業生代表にはしたくなかったのだ!!』とか年寄り大学長の言葉が聞こえてきたけどスルーする。
まあ在籍中に散々嫌味を言われたからこれくらいは言っても文句はないでしょ!!
「私は長話は好きじゃないんで一言・・・・これからも魔術を楽しもう!」
私はそう言って自分の座っていた席に向かい歩き出してその途中で参加者達が拍手や歓声を上げ始めた。
「リアと同期でよかったわ!!」
「そうねこれからも楽しむわ!」
とか私に言ってくれる。
「貴女らしくていい挨拶だったわ」
隣に座る友・・・・・シアが微笑みながら出迎えてくれた。
「あれしか思いつかなかったんだよ」
私がそう言うとシアが苦笑しながら口を開く。
「まあ私達の周りには『魔術好き』しか集まらなかったから仕方ないわよ」
「だね、でもだからこそ優秀なんだよ」
私達120期は誰かが言ったけど『好きこそ物の上手になれ』って言葉がピッタリな連中しかいなかったんだよね、だから優秀な人達が多い。
「それでは第120期生卒業式を終わりとする!!皆これかも精進せよ!!」
私達は今日魔術大学セルストーレを卒業した。
「本当に帝都を出るの?」
セレストーレの敷地を出てすぐにシアがそう声を掛けて来た。
「うん、乗合馬車の集合場に行ってから向かう先は決めるけど帝都は出るよ」
卒業したら帝都を離れるって事は決めていた。
「オリアニア様に誘われてるんだからお世話になればいいのに、そうすればエリート街道まっしぐらなのに」
オリアニアってのはアクセリア帝国の王宮魔術団の魔術師団長で大陸では知らない人はいないほどの超有名人だ。
「嫌だよ、せっかく13歳で卒業できたのにすぐさま働くとか絶対に嫌だよ・・・・私はまだまだ魔術の研究がしたいんだ」
帝都から離れる理由はこれ!!帝都に居ると絶対にまた勧誘してくるし、魔術の研究も思うようにできないと思ったから。
「でも私は寂しいわ・・・・この可愛くて柔らかい感触を堪能出来なくなるのは!!」
シアが私を抱きしめてそう言っておまけに私の頬に自分の頬をスリスリさせてきた。
「外でやるのは止めた方がいいよ?危ない人に見えるから」
いつもやられてるので慣れてはいるが、外でやられると人目が・・・・皆が視線で『こいつ等ヤバい』って言ってる気がする!
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