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EPISODE3-9 in the …

「遅れてゴメンなさい・・・」


素直に謝る琥珀

それも駅前の通りで

もちろん行きかう人の視線はばっちり注がれるわけで

待たせた5人はなぜか笑顔


「いいって、いいって。」


そう言って笑顔で肩をたたく明は一言で言ってしまえば変

まぁ大体の展開はわかっていた。


「じゃあ行こっか。もちろん琥珀のおごりでね。」


かわいい笑顔を浮かべながら悪魔のようなことを言ったのは空だった。

泉はせめてもの善意からか苦笑しながら何とか励ましてくれようとしていた。

桜井要も微笑を浮かべている。

このおとこの場合はなまじ外見がいいだけに絵になったりする。


「みんなの良識に期待する・・・」


とだけ答えてぞろぞろと駅前のファミレスに向かった。

中は連休最終日だからなのか、それとも関係ないのかはわからないが混んでいた。

何分か待ってからの入店になった。

さすがに6人だと大変で机を3つ繋げての食事になった。


『いただきまーす。』


話題は予想通りと言うかなんというか研修旅行である。

どこに行った~とか、どんな感じだった~とか。

その間も明は何度目かもわからないドリンクバーに行った。


「えー、何でみんなそんなにいい所なの?」


当然ながら出る不満、もちろん空から。

それに東条も同意する。


「たしかにあんまりいい所とは言えなかったけどなぁー。」


見渡す限りの砂、砂、砂

たまに山

年頃の女の子にはつらいところだろう


「そうだよー。カラカラなところでさぁ。って何かのど渇いちゃった。」


と言ってコップをもってドリンクバーの機械があるところまで歩いていった。

そして入れ替わりに明が帰ってくる。

話題は琥珀の魔法玉へシフトする。


「それで、どうして琥珀さんの魔法玉が粉々になったのですか?」


あいも変わらず丁寧な話し方をする要。

そういえば最終日に壊れたこと言ったなあ、と琥珀は思いながらどうい答えるかを考える。

少しの間の後、飲んでいたジュースを口から離す。


「さぁ?不良品だったんじゃないかな?」


とりあえずごまかしておくことにした。

後々厄介なことにもなりかねない。

それに粉砕した現場は誰も見ていない。


「そういえば新しいのもらえたの?」


東条が琥珀に尋ねる。

空のことがあってもらったことはまだ伝えてなかった。


「うん。コレ。」


と言ってポケットの中から魔法玉を取り出す。

みんなのものより心ばかり少し大きい気がする。

まだ魔力をこめていないソレは透き通るような透明である。

これだけでもそこそこな価値はありそうだった。


「おお、新しいな。ってかまだ魔力注入してないのかよ。」


明はガブガブジュースを飲みながら聞いてくる。

泉は相変わらず寡黙である。

いや、引っ込み思案なのかもしれない。


「ああ、疲れてたしな。」


「なら今やっちまえよ。」


明はズルズルと空になったコップのストローを吸っている。

空がテーブルに戻ってきた。

どうせだから、と琥珀は魔法玉を軽く握った。


「ん・・・」


琥珀のにとって魔力を収束させることは造作もないことだ。

ほんの数秒だった。

握った手の指の間から一瞬だけ光が漏れる。


「終わった。」


ゆっくりと開いた手の平の上には真っ黒な魔法玉が乗っていた。

明と東条は特にリアクションをしなかった。


「黒、ですか。」


しゃべったのは要だった。

泉と空もそれを見る。


「ホントですね。」


やわらかいしゃべり方は泉の特徴


「まあ前も黒だったよな。」


あまり興味なさそうな明


「でも珍しいんじゃなかったっけ?」


と言うのは東条


「そうですね、珍しいといえば珍しいですね。」


要は話し終わるとグラスのお茶を飲む。


「でもそれってどうして珍しいんだ?」


一番馬鹿っぽい発言をしたのはもちろん明

それに答えるのはやはり要だった。


「それは魔法遣いの属性に大きくかかわることはご存知ですよね?」


要の立ち位置は最近解説が多くなってきたように思う。

グラスが空になるまでストローを吸いながら琥珀は要の解説講義に耳を傾ける。

もちろんそれは知らないからではなく、なんとなく聞かざるを得ない雰囲気だからだ。


「火は赤を、土は黄、水は青、風は緑を表しますよね。それと魔法玉の色の一番重要な要因は遣い手自身の特性です。

たとえば僕の魔法玉の色は淡いグリーンです。これは風の属性と水の属性を表していますが、ここで重要なのが色合いです。

淡いグリーンということはベースは風属性ですが、それに少し水属性を表しています。」


「ん?つまりはどういうことだ?」


「簡単に言うと色の濃さによってその属性の適正がわかるのです。

もっとほかの例を出しましょう。明さんの魔法玉は黄色ですよね?それはつまり土属性の才能があるということなんです。」


「ふんふん。」


「ここで少し考えてみてください。

赤、青、黄、緑の色を混ぜると何色になりますか?」


明は少しの間考えた末に答える。


「・・・黒、か。」


「そうです。つまりそこから導き出される答えは・・・」


「・・・4属遣い《カルテット》ですね。」


琥珀と空以外が一瞬黙り込む。

琥珀はのんきにあくびをしながら外を見ていた。


「でも俺の場合は完全な黒じゃなくグレーって感じだな。」


今まで聞きに徹していた琥珀がつぶやく。

たしかに魔法玉の色はうっすらとしている。


「それでも珍しいことには変わりないですよ。」


最後に要が付け足してこの話題は終了した。

そして話題は次へとシフトする。


「そういえばもうすぐ中間テストだよね。」


東条がのんびりと話す。

ちなみに学園の中間テストは6月1日からだ。


「それが終われば学園祭の準備だね。」


空が言う。

うちの学園の学際は近くの普通の高等学校と合同で行われる。

名目上は交流と言う事だが、実際はもっと大人のじじょうがあるのかもしれない。

未だに魔法を使える人間と使えない人間の差は大きい。


「まぁ一番の問題は中間テストだよな。ってなわけで頼んだぞ琥珀。」


明は始まる前からすでにあきらめムードに入っていた。


「あっいいな!私もよろしくね。」


と、乗ってきたのは東条だ。

二人とも筆記はあまりできる方ではなく、むしろ・・・


「まじめにやるなら考える。」


「もちろんだ!!いやー、助かったな東条。」


明と東条は二人して喜んでいた。


「それならいっそみんなでやろうよ。」


言いだしっぺはもちろん空だ。

それにみんなも賛成する。

とんとん拍子で物事が進んで行く。


「じゃあ一週間前からはじめましょうか。」


要の落ち着いた声も聞こえた。

相変わらず泉の口数は少ない。

それでも楽しそうにみんなの話を聞いていた。


こうして連休の最終日は終わっていった。


~~~~~~~~~~


「・・・」


冴原琥珀は口を開かない。

ただ車の助手席に黙って座っているだけである。


「ごめってば~、ホントに悪いとは思ってるんだよ?」


運転席からご機嫌斜めな琥珀を必死でなだめる声が聞こえる、榊だ。

榊は琥珀のいる組織の室長を勤めているが、まったく威厳と言うものが足りていないと思うのは無理からぬことなのかもしれない。

とは言え一応上司なのであまり無視を続けるわけにはいかない訳で、


「それで?今日の仕事内容はなんです?」


それでも多少の嫌味を込めながら琥珀は榊に話しかける。

ちなみに組織とは言っても、どこかの犯罪組織などではない。

表向きは存在しないことになってはいるが、正式に政府組織である。


「いやホントに悪いと思ってるんだよ・・・」


「いつまでも謝ってないで内容を詳しく話してくださいよ。」


いつまでたっても謝ってばかりいた榊に琥珀は少しいらいらしながら聞く。


「うん、今日の仕事はね―――――」

相変わらずのろまな更新で申し訳ないです。

テスト編を書こうか、そのまま学際編を書こうか迷っていたりします。

どうしたもんですかねー。

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