第 九十九 話
さて、そろそろ王様に会いに行くのだが、最初をどうするかが、決まらない。
お城の近くに転送して行くとすると、正直、転送する人数は自分も入れて四人までじゃないと、大分しんどいのだ。
すると、お父さんや調査官の人たちを、置いていかないといけなくなる。
ハルトが言うには、門番やかなり多くの兵士たちは、自分が長い間帰ってないから国王の弟だと信じてもらえないそうだ。と、いうことは調査官の人たちがいないと、忍び込む以外は入る手がない。
ジヤタは、機関長が敵だと情報を流している恐れがある。
忍び込むのは、ハルト以外は、多分上手くはないだろう。
なら、最初から王様の目の前に転送で行けばいいかもしれないが。
王様が、普通に話を聞いてくれるとは限らず、戦闘になる嫌な予感もする。そうなったら、王様の周辺にはたくさんの兵士たちがいるだろうから、最悪死んでしまう。
それでは、歩いて行くとなると町と街を通らないといけない。近くの、住民たちに迷惑を掛けてしまいそうだ。防御魔法や逆防御魔法で何とかなりそうだけど、ちょっと心配。
でも、結局、あんまり長期に渡って、潜んでいたら監視者たちが、しびれを切らして超悪いことをするかもしれない。
取り敢えず、転送魔法以外で、皆で向かう作戦になりそうだ。
続く
皆で行くのが、いいんだろうな。この場合。置いていったら、戦力が小さくなって危ないかもしれないし。




