第 九十七 話
五日間で、ジヤタは、新しい技を完成させた。
【影人間の壁】だ。
自分の影から、たくさんの影人間が手を繋いで、ズッララララララッと出てくる。
影人間たちは、使っているジヤタや仲間は、そのまますり抜けて、敵に迫っていく。
ジヤタは、百三十人くらい出せる。そのうち陣形を場合によっては自然に、【影人間の壁・円】になって、ドンドン円を小さく組み直して敵を閉じ込める。
影の身体は、人間を眠っているような状態に無力化、出来る。
影は、引っ付いて形を変え、ドラゴンや、どこかの国に、いるとされる龍の形にも変化、可能だ。
まあ、ただ百人ならジヤタは十分少ししか、出していられないられないようだ。
その後は、二十分以上休まないと、ほとんど動けなくなった。
それから、十分の休憩で十五人なら、使えるみたいだ。
練習だけじゃなく、模擬戦をやっていたから、分かるんだけど。
だから、ジヤタは、びっくりするぐらい才能があったんだな。私なんて、砂粒だよ。転送魔法、使えるけどね。
でも、ハルトはこの技を素早くよけて、ジヤタを倒せそうな形で止めていた。
けれど、トツタは負けていた。
トツタ、悔しそうだったな。
続く
負けは、やっぱ悔しいよね。
それと、出来るようになってジヤタ、頑張った。偉い。




