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第 七十二 話

「ハルト、違うの。ジヤタは敵だったけど、改心して、謝ってくれて、情報も教えてくれたの」

 私は、必死で慌てて説明をした。

「何っ」


 私は、ハルトと服屋に行って、新しい服を選んだ。色が好みで、ちょっとだけ模様が入っている。これからの危険を考えると、動きやすい服じゃないといけない。

 でも、少しはオシャレの感覚で買うのもいいだろう。


「全部、盗み聞きされているのか…」ハルトは、悩ましげに、話の感想を言った。

 私は必要そうなことを、全部、ハルトに伝えた。

「キヨカも注意したんだろうけど、向こうも抜かりはなかったね。

 ねぇ、ハルト。さっき、少し情報を言ったけど、ジヤタの身は大丈夫かな」取り敢えず、今、一番心配なことを私は言った。

「大丈夫。機関長の甥だし、手を出さないよ」ハルトは、どこ吹く風といった感じで答えたのだった。

「嘘っ。そんなに甘くはしないでしょ、絶対」私は、向きになって話す。ハルト、薄情だよ。

「フッ。アキは優しいな。そんなところが、好きだよ」

「もっ、ちょっと何言ってるの、ハルト…」

「危険なところへ行くんだからな。ある程度、正直になっていないとな」私は、ハルトが、何を考えているのか、全然分からなかった。だけど、本当は私を試していたのかもしれない。助けようとすることは、リスクを取る必要があることだから。

「ハルト……」私は、ちょっとだけ、現実の不安を感じながら、名前を呼んだ。

「ジヤタ。お前、俺たちと一緒にいろよ。そうすれば、まだ安全だろ」

 ハルトは、ジヤタに話し掛けた。



             続く

心配するのにも、覚悟が必要と、ハルトは言いたかったのかもしれない。

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