表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/165

第 六十七 話

「ねぇ、ジヤタ。私を殺そうとしてまで、手に入れたいものって何?」

 本当は、怖いんだ。生々しい殺意の心境なんて聞きたくない。でも、このまま殺意を分からない状態にして、野放しに過ごすのは、もっと怖い。私は、今、嫌で辛いけど、殺される前提で生きている。

 それだけ私は、実際、弱い。ハルトみたいに、あんなに自由に魔法、使えないから。さっき、虫たちをちょっとの間消すのに成功したのだって、奇跡に近いほぼ偶然だ。

 そりゃ、ハルトに直接仕事で、色々教えてもらったり、ハルトが化物人間と戦ったりしているのを間近で見てきたから、何か切り抜け方みたいな力が養われていた気がするけど。虫たちの攻撃をよけるのも、ちょっとセンスがあったかもしれないけど。何回かやったら、きっと二、三回は死ぬ。たまたま上手く助かっただけだ、今回は。

 ジヤタ以外にも、殺そうとしている者がいるかもしれない。

 だから、今、ジヤタに聞きたい。何で、私を殺したいのかを。

 そうすれば、まだ安らかに死ねる気がする。何かあっても。


 後ろ向きなんだろうけど、今を生きるための必死の震えるような想いの質問なんだ。


 ジヤタ、答えて…。



           続く

命を狙われるアキは、辛い。ジヤタは、どう答えるのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ