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第 六十二 話
私は、走る。敵に、追い掛けられている。
ハルトがお城の様子をもしもの時、少しでも有利になるように見ておくと出掛けてしまったので、暇だった。
だから私は、食事のための買い物に出掛けた。けど、その先で目が大きく一つある、自分よりちょっと小さいカブトムシに狙われ、しばらく追い掛けられている。
頭から生えている角から、ビームを放出している。黄色の。
この少し前、私は影に気が付くと、カブトムシがビームのエネルギーを溜めて発射しようとしていたのだ。そこで、斜め前の方に走った。すると、全然別のところへビームを飛びながら出し続け、草は燃えた。
丁度、他に人がいなかったので、良かった。
驚愕で固まってしまっていると、カブトムシはこっちを向いたので、私は慌てて走って逃げた。
続く
突然、襲われたアキ。どうするのか、このカブトムシに対して…!?




