表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/165

第 六十一 話

「ねぇ、ハルトとさ、他の人との魔法の違いって何かって言ったら、圧倒的に魔法を使うのが、早いよね。

 だって、他の人はさ、願うのに時間が掛かるでしょ。願いを言って、三、四倍、時間が掛かるし。オーラで魔法を使える人なんて、ほとんど達人レベルでしょ、完全に。だから、化物人間と戦えるんだよ」私は、個人的意見を言った。

「百十二歳だからね。毒で灰になって、死んでなけりゃあ。

 トキノジョウ兄の力でも、毒の一部が残って年を取らなくなってしまっているけど」

「それと、一般魔法を使える数が多いよね」これも、前から私が自然に思っていたことだ。

「う――ん。その代わり、専門魔法の部類は、あんまり出来ないけどな」

 ハルトは、ちょっと残念そうに話す。

 料理なら、料理の。医者なら、医者の。農業なら、農業の。専門魔法が使えたなら、その人は仕事場で重宝されるのだ。

 もしかしたら、ハルトはずっと十四歳の姿のまんまだから、学びの機会を奪われてしまったのではないかと、私は頭に(よぎ)った。

 するとハルトは、答えになるようなことを、言った。「時間があったから、一般魔法から極めようとしたらこうなった。

 まあ、でも結局それは、俺にあった魔法だから出来るようになったのかもしれない」

 ハルトにあった魔法…。

 これは、何かのヒントになる気がする。私だけが、化物人間を治すことに成功した。ということは、私が使える魔法は特殊って可能性がある…。

 この、イメージを深めていけば、化物を治せるのかな、恐らく。悪魔の、取り敢えず困った部分だけ、取り除くみたいな。



            続く

化物を治すヒントが、そろってきているね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  なるほど…だから素早い少年なんですね。今更ながら納得((((*゜▽゜*)))) [一言]  拝読させて頂きありがとうございます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ