表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/165

第 六 話

「皆、ハルトみたいに魔法使える人ばっかじゃないんだよ。ハルトが(うらや)ましい。私が魔法を使える可能性は、低いんだって。魔法能力鑑定人に昔、言われた」私は(わめ)く感じで言ってしまった。

「えっと。…そうかな?アキは、魔法を見る目は、結構いいと思うけど」

「えっ…?」

 意外なことを言われ、私は驚いた。

「何か、俺が襲ってくる男の相手をしていた時、結構場をしっかりと見ていたよね。あれ、魔法の力がないと何やってんのか、よく分からない状況だったよ。目がクラクラしたりしなかっただろ」

「そっ、そうなの…?」

「魔法の力を使う時、自分の力も使うけど自然の力も吸うんだ。アキの魔法パワー、何か良かったよ」

「そんな感じなんだ」

 私とハルトは、見つめ合った。

「こんばんは…」

「あっ、こんばんは」

 気が付くと、お店のオーナーがいた。

 眼鏡にチョビ(ひげ)の生えた、五十代ぐらいの男性。

「片付けは終わったようだね」

「はい…」私は何となく恥ずかしくなりながら、答えた。

「ハルト君、アキさんをもう遅いから、女子寮の前まで送ってあげなさい」

「はい」

 このお店は、中々大きくやっているので、寮がある。ここで働いている人は、その寮に入っている人が多い。

 取り敢えず、ハルトの言葉で、元気が出た。魔法の力はそのうち開花するかもしれない。今は、とにかく仕事が出来るようになろう。私は、そんなことを考えながら寮に帰ったのだった。



              続く

アキも、そのうち魔法が使えるよ、きっと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ