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第 五十五 話

「お前たちは、国王のやり方を変える気だろ?」

 質問をしてくるのは、兵隊たちを取り仕切る感じの雰囲気の女性だ。

「お城の人か?今のまま、化物人間を(とが)めない政策でいい訳がないだろ?」ハルトのその答えを聞いて、その女性は急に小声になった。

「私は、兵隊たちの訓練の指南をやっている者です。それと、城の内部調査官もやっています。国政審議機関長が、『国王の弟が、今の政治の邪魔をするなら、国から出ていかせるか、殺せ』と秘密裏に命令を出したのです。私は、その命令を聞く振りをして、正しく政治が行われるようにしようと動いています」

「じゃあ、殺そうとかしてないってこと?」

 私は、この人と戦わなくていいという希望を見出だして、聞いた。

「はい。そういう命令を聞く者がいないように、私自らがここの責任者となって、動きました。ただ、先にキュウジロウ様を殺そうとした者が現れてしまい…」

 調査官は、トツタを見た。

「何とか理由を付けて、下の者たちの統率を取って、助け出そうと考えているうちにキュウジロウ様が勝たれましたので、見事だなと思い、それと安心をしておりました。そして、その後の話も聞き、是非、私が城の案内を出来たらと、やって来た次第です」

「何とかなったね、良かったねハルト?」

 私は、心強い味方が現れたなと思って、言った。

「ああ」

 ハルトは、ちょっと慎重になっている感じで、返事をした。そうなのだ…。ここからが、難しい局面になっていくのだ。

 この後、どうなるのだろうか私たちは……。



            続く

敵だと思ったら、味方だった…。この後、順調にいくのだろうか?

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