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第 四十九 話

「〈とにかく、キュウジロウが死んだら、直ぐに中和させないと〉と、トキノジョウが言った。

 その(あと)は、目の前が水の中のようになって。俺は、真っ暗なところへ、急に上下が逆さまになったようになって、落ちていった感じになった。そして、底に着いたのか、光の踏み石が少し坂の場所に現れてそこを渡っていたら、黒に近い、藍色の大きな手が俺を掴んだ。

 それで、連れていかれる先が、黒い世界から、洞窟の出口みたいに白っぽい光が見えて、出た。起きたら、お城の自分の部屋のベッドにいたのだった」

 私は、不思議な話なので、念のため聞いた。「生き返ったんだ…?」

「…うん。

 世話係から聞いた話によると、俺が死んだ後、本当に身体がそのままス――ッと灰になってしまったそうだ。

 そしたら、トキノジョウがブツブツと呪文のような言葉を唱え、手から黄色い力を発した。それが、俺に当たると灰が、元の肉体へと再生していったのだそうだ」



            続く

ハルトは、一度死んで、生き返った。

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