第 百二 話
やっぱトツタに敵がいると教えられていて、良かった。
もし、お城の周辺で騒いだりしたら、調査官が一緒でも、無駄に怪しまれられて入りづらくなったかもしれない。
トツタも人生のいけない方面の方向にいっていたんだろうけど、こういうところで役に立っているんだから、どんなこともしてしまうことはいずれ、誰かを助けるためのパーツのようなものになるのかもしれない。
まあでも、無駄、不必要な行動だってマイナスが大き過ぎれば、人生経験とはいえありそうでは、あると思うけど。
調査官の人たちに、お城の中へ連れて行ってもらう。
しかし…。
「ジヤタ様は、町の人間を化物人間の力で襲ったと報告を受けています」と、門番の兵に言われてしまった。
そこで、私は、「ジヤタに襲われたのは、私です。けれど、もう、許しました。
それに、町で壊れたところも、ジヤタは弁償すると言っていますし」
調査官たちも、『何かあったら、私たちが、責任を取る』的なことを話してくれた。それで、ジヤタも入ることが出来た。
続く
調査官の人たちと一緒に行くという選択は、間違ってはいなかったようだ。




