第 百一 話
ハルトがロープを太さそのままで、針金のような金属化をした。それを、監視者たちにグルグルに巻いて、宙に浮かせた。
パワー的なのと、監視者たちの具合が酷くならないようにの理由があって、三十分で地面に降りて、ちょっと工夫をすれば外せる風にしたそうだ。
その後は、お城の側まで来たけど、邪魔はされていない。
このまま順調かと思ったらトツタが、「周りに、隠れている監視者たちが、十七、八人いるぜ」と言った。
さすが、こういうことに気付くことが出来る経験か、知識がはまったのかもしれない。でもトツタだから、気付かないことも、ありそうなんだよね。今回は、助かったかも。
けど、お城の近くで襲えば騒ぎになって、国政審議機関長が目立つ原因にもなりそうなんだけどな。
ジュアッッ。アッ、小さい刃物、投げてきた。防御魔法で弾いたけど。
後、五分くらいで、防御魔法切れそう。
三分前になって、早めに新しい防御魔法を自分に向けて使った。
新しい防御魔法が浸透していく。
その時、急に剣で斬りつけられた。
刃が、防御魔法を押して、迫ってくる…。
と、思ったが、ちょっとだけで、跳ね返した。
切り替わりの時、弱くなると考えて、襲ったんだろうけど。それぐらい考えるって。
続く
こんな辺りで無駄に邪魔されては、いられない。
この後が、大事なんだ。




